今日は西表島の上原発のツアーを申し込んでいたのだけど、冬場の常として上原便が欠航となったため、大原便に乗って迎えの車を利用。イリオモテヤマネコ発見50周年を記念して銅像が設置された海中道路からカヤックに乗って出発。参加者は1名だったので、2人乗りにガイドと乗り込む。風がかなり肌寒いので、救命胴衣の上から防寒着代わりにレインコートを羽織る。船浦湾に漕ぎ出してまずは西田川を遡上すると、上流の方は波が全くない水鏡になっている。折り返し点に見覚えがあると思ったら、1月にサンガラーの滝を見に行った時に通った場所だった。
一旦船浦湾に戻って、次にヤシミナト川に入る。小さな川なので、カヤックでも満潮時にしか通れないらしい。目的は遡上した先にあるニッパヤシ群落。マングローブ構成7種の1つだが、国内では西表島の2箇所にしか自生していないらしい。再び船浦湾を経由して、今度はヒナイ川を遡る。こちらは8ヶ月ぶりの再訪となる。カヤックを降りて林の中で八重山そばを食べた後、トレッキングを開始。最初は前回の対岸を歩いたが、途中で川を渡って同じルートに合流し、ピナイサーラの滝を目指す。
手前から聞こえる轟音が前回とえらく違うと思っていたら、滝の前に出ると増水で本流が大岩に直接打ち付けている。辺りには飛沫が霧となって漂っている。増水時のみ出現するという隣の滝も、勿論はっきりと流れている。一昨日まで1週間、西表ではずっと雨が降っていたらしい。 帰り道は自然観察をしながら少し寄り道。今回はマングローブ以外では、センリョウ、シロダモ、ルリミノキを見掛けたが、動物ではキバウミニナやミナミトビハゼに遭遇。カヤックに乗って船浦湾に下ると、ヒロオウミヘビが近くを通ったので驚く。マングローブの区別もいい加減覚えようと、今回は意識的に観察したので、ようやくヤエヤマヒルギとオヒルギ、メヒルギは分かるようになったけど、ヒルギダマシとヒルギモドキ、そしてマヤプシキは次回の課題ということで。
帰りは上原港から船会社の代行バスで大原に移動。さすがに疲れていたので車内で熟睡。石垣島に戻って、宿で休憩してから夕食に出掛ける。今夜もやっぱり「三虎」で、豆腐三点盛りと島野菜の天ぷら。