2018/01/28(日)

最近この季節は瀬戸内アートが定番となっているので、今日は豊島か男木島に行こうと思っていたのだけど、天気が今ひとつな上にかなり寒いので、昨日に続いて市内観光することに。しかも昨日と同じ屋島方面。高松築港のロッカーに荷物を預けてから、河原町で志度線に乗り換えて琴電屋島で下車。駅前から真っ直ぐ続く道を歩くと、坂の上の突き当たりにケーブルカーの廃駅がある。車両が留め置かれているのだけど、営業中だった頃よりも下の位置にあったので驚く。後から調べたところ、最近緑一色に塗り直したらしい。すぐ近くの屋島神社に立ち寄ってから、四国村に入場。

四国村ギャラリー

四国各地から昔の建物を集めた民俗村で、入ってすぐに出迎えるのは「かずら橋」。祖谷の蔓橋と同じ技法で作られたもので、水面からの距離は遠くないが、足場が限られるので歩き辛い。迂回することも可能となっている。順路に沿って民家や蔵、白砂糖の製造施設を見ていくと、突然現れるのが現代的なコンクリート造りの「四国村ギャラリー」。安藤忠雄の設計の建物で、常設展では古代東洋美術の他、ルノワールやドガ、マティスやピカソなどの西洋絵画、そしてモネの手紙も見ることが出来る。建物の外は斜面を利用した水景庭園で、建物を振り返りつつ先端まで行ってみる。

ティールーム異人館

順路に戻って灯台と灯台待避所、和紙や醤油の製造施設なども見学。園内にはロウバイやマンサク、水仙や寒紅梅も咲いているが、先週から続く寒波で、ずっと屋外にいると体が冷え切ってしまう。ということで、出口にある「ティールーム異人館」に入って、アップルケーキとアッサムティーを注文。神戸から移築した異人館で、内装もビクトリア様式で統一しているとのこと。人心地ついたところで駅に戻り、昨日と同じく琴電で八栗に移動。

石の民俗資料館

電車を降りると霧雨が降っていたので傘を差してみたけど、手が冷たくなる方が応えたので、すぐに畳んでしまう。昨日とは違う方向に歩いて坂道を上り、途中にあった溜池に立ち寄ってから、さらに歩き続ける。八栗ケーブルの乗場の手前で角を曲がり、「高松市石の民俗資料館」へ。敷地内の道沿いには、全国各地から集められた石の見本が並んでいる。建物に入って、企画展「さぬきアートプロジェクト 四宮龍展 Waveシリーズ2018」の後、石器や石製品の歴史、生産・加工技術など常設展示を見学。外に出ると霙が降っていて、近くの展望台に登っても、景色が白く霞んでいる。せっかく屋島の全景が見える場所なのに、こんなことなら資料館に入る前に来るべきだったかなと思っても、先に体を温めたかったのだから仕方がない。次の目的地に行く途中に都合よくうどん屋があったので、少し遅めの昼食として釜ぶっかけ。人気店だったけど店舗が大きく、ピークを過ぎていたせいか待たずに入れた。

山椒山公園

元来た道を途中で外れて、山椒山公園を訪ねる。住宅街の中にある小さな公園だけど、イサム・ノグチ設計の遊具が2種類(ベンチとシーソー)設置されている。昨日訪れた庭園美術館のすぐ近くなのだけど、その存在を昨夜宿に戻ってから知ったので、今日来直すことになったのである。一通り目的を果たしたところで八栗駅に戻り、瓦町ゆきに乗車。高松築港で荷物を取り出し、空港ゆきのバスに乗ろうとしたら、次は40分以上先だった。時刻表を見ると頻発しているように見えるけど、飛行機の出発に合わせて連続運転しているので、空白時間帯が生じるようである。JR駅前で時間調整してからバスに乗って空港入り。それでも予約便の出発まで3時間近くあったけど、滑走路の反対側にある公園(ターミナルから往復5km)までYS-11を見に行く元気はなかったので、カード会社ラウンジで休憩した後、名残のうどんを食べた後、搭乗待合室に進む。

折り返し機材の到着が10分くらい遅れたけど、帰りの飛行機はほぼ定刻通りの運航。といっても羽田に早着しない限り高速バスには間に合わなかったので、鉄道を乗り継いで帰宅。