2018/01/27(土)

寝る前にMacBook Airを電源アダプタに繋いでおいたのに、明け方になっても、ランプはまだ充電中表示のまま。おかしいなと思って起動してみたら、「充電できません」の表示。繋ぎ直しても表示が変わらないので焦ったけど、暫くそのままにしていたら充電を開始した。一時はネットで調べた「SMCのリセット」とやらを実行しなければならないのかと、手順を確認しているうちに復帰したからよかったけど、そんなこんなで予定より1時間早く起きてしまうことになった。

予定よりも早めに羽田入り。なんだか荷物が重いと思ったら、置いてきたつもりの傘が入っていた。それでも明日の昼間は降水確率が40%になる時間帯があるので、無駄にならないのかもしれない。ラウンジで休憩した後は、サンドイッチを買ってから搭乗。離陸後は富士山の北側を回るルートで、途中は雲に覆われていたが、気が付けば雲が晴れていた。瀬戸内海に入って、家島諸島や小豆島の上空を経て、ため池の多い讃岐平野を見ながら高松空港に着陸。手荷物受取所のターンテーブルに「さぬきうどん」の暖簾が掛かっていたが、これはもしかしなくてもコンベアに乗ってうどんが流れて来るパターン? 残念ながら時間がなかったので現場で確認出来なかったが、後から調べてみるとやはり流れて来るらしい。

琴電志度線

高松市内ゆきのバスに乗って、瓦町で琴電に乗り換える。3月からは全国のICカードが使えるようになるらしいが、現時点ではまだIruCaのみの対応なので、紙の乗車券を購入して有人改札を通る。連絡通路を渡って、4番線から志度線志度ゆきに乗車し、琴電屋島で下車。以前は駅近くからケーブルカーが出ていたのだけど、2004年に休止して翌年廃止になっている。現在は屋島山シャトルバスが、JRと琴電の駅との間を結んでいる。休日は1時間に2本の運転で、運賃は100円均一。ドライブウェイを経由して10分余りで山上に到着。バス停近くの「血の池」に行ってみると、一部が凍結していた。84番札所の屋島寺の境内を遠って展望台に出ると、高松市街地や女木島、男木島が見える。

新屋島水族館

遊歩道を進んだ先にあるのが、新屋島水族館。海が近いのに山の上にあるというのが珍しい。さすがに規模は小さいものの、瀬戸内の魚や熱帯魚、クラゲやペンギン、イルカもいる。幾つかあるイベントのうち、バイカルアザラシとゼニガタアザラシの給餌解説の時間に当たっていたので見学。バイカルアザラシは淡水に棲む唯一のアザラシらしい。ゼニガタアザラシは体に銭形の模様があることに因む名前だけど、この水族館では寛永通宝を象った透明の銭形プールを用意し、そこをゼニガタアザラシが泳ぐようになっている。なんでもアザラシは岩場を潜る習性があるので、狭い場所を泳ぐのが得意なのだとか。水族館を出た後は、早足で八栗側の展望台まで回ってから、バスに乗って琴電屋島に戻る。山上は風が強くてかなり肌寒かったので、麓に降りると若干暖かくさえ感じる。

駒立岩

琴電に乗って2つ目の八栗で下車。この辺りは源平合戦の「屋島の戦い」の舞台で、駅前から続く道に沿って、射落畠、総門跡、義経弓流跡などの旧跡が連なる。現在は埋め立てにより入江が狭くなっているが、元々は"道沿い"ではなく"海岸性沿い"だったのだろう。那須与一が矢を射る時に足場にしたという「駒立岩」は、満潮時には水面下になるらしいが、干潮時だったようで干潟に姿を現していた。その時に的となった場所は現在、水門となっているが、施設の壁に船上の扇の的の絵が描かれている。少し離れた交差点脇の地中に埋まっているのが、矢を射る前に祈りを捧げたとされる「いのり岩」。同名の札が駒立岩の近くの岩にも掲げられていたので混乱しそうだけど、そちらには小さく「レプリカ石」と書かれている。どうやら当時の雰囲気を再現するため、駒立岩から直接見える場所に複製を置いたらしい。

庭園美術館


見所が目白押しの道のさらに先にあるのが「イサム・ノグチ庭園美術館」で、実はそちらが今日のメインで、これまでが前置きだったりする。開館するのは火木土の週3日のみで、1日3回の見学(定員制)に往復葉書による事前予約が必要。受付棟で手続きを済ませ、係員の案内で旧アトリエ、旧住居、彫刻庭園を見学。旧アトリエには実際に使用されていた道具類がそのまま残され、石垣に囲われた敷地内には大小様々な作品が展示されているが、その大半が未完成品。旧住居は古民家を改造したもので、中に立ち入ることは出来ず、玄関先と窓から中を覗き見ることになる。その隣にある彫刻庭園は斜面にあり、一番上まで登ると対岸の屋島が眺められるが、敷地内は全て撮影禁止になっている。振り返ると岩肌が露出した石切場が連なる五剣山。山の西側の旧牟礼町と隣の旧庵治町(どちらも高松市に編入)は庵治石という高級花崗岩の産地で、付近には石材店が集中している。

志度線で河原町に戻り、改札外のロッカーに預けていた荷物を取り出してから切符を買い直したのだけど、改札内にもロッカーがあるし、途中下車指定駅なので通し切符で改札を出られたことを後から知る。長尾線電車で高松築港に移動し、JR駅前のうどん屋に入って「山かけぶっかけうどん」を食べた後、コンビニに立ち寄ってから宿にチェックイン。一応近くにあるワインの店も調べておいたのだけど、寝不足で歩き疲れていたので、出掛け直さず早めに就寝。