2018/05/20(日)

仲町地区

目を覚まして窓のカーテンを開けたら朝日が眩しい。思ったよりも天気の回復が早いようである。チェックアウト後は、荷物を駅のロッカーに預け、観光案内所で自転車を借りて市内観光開始。日本キリスト教団弘前教会とカトリック弘前教会を訪れた後、弘前公園の北側にある石場家(国指定重要文化財)を見学。さらにその北側にある仲町伝統的建造物群保存地区は、昔ながらの門構えと生垣が残っていて、雄大な岩木山が借景になっているが、敷地内の建物は現代的なものが多い。開館時間を待って、旧笹森家、旧伊東家、旧梅田家、旧岩田家の順に見学。いずれも江戸時代の建物だが、旧岩田家以外はこの地区に後から移築したもの。

弘前公園の南側に回って、天井には建築当初の「金唐革紙」が残る青森銀行記念館(国指定重要文化財)を見学した後、すぐ近くの旧東奥義塾外人教師館1階レストランで早めの昼食。リンゴのカレーを注文したら、リンゴの冷製スープとリンゴのシャーベットも付いていた。裏庭には市内の西洋建築のミニチュアがあったので行ってみたら、ガイドブックに載っていない建物もあったので「?」と思っていたら、一部は現存していないものだった。

弘前城

隣の旧弘前市立図書館に立ち寄ってから、18年ぶり3回目となる弘前城へ。石垣修復工事のため、天守閣は本丸の南東角から中央部に移設中。裏を返せば、仮設展望台から岩木山を背景にしたり、すぐ近くの八重桜を手前したり、という写真は移設中の今でないと撮影できない。移設中も天守閣内部の見学は可能だったので、最上階まで登る。ここから眺める岩木山は昔と変わりなく~と言いたいところだけど、現在移設中なんだってば。本丸の西側からは展望が開け、岩木山の全貌がはっきりと見える。午前中は山頂付近だけずっと雲が懸かっていたけど、午後からはその雲もなくなっていた。ただし手前の木が少々視界を遮っている。

北の郭を経由して二の丸の日本最古のソメイヨシノ(樹齢130年以上)に再会したが、花はとっくに終わっている。城内にある弘前城植物園も3回目となるけど、あまり記憶が定かでなかったりする(^^; ボタンやオオデマリ、シャクナゲなどが見頃になっていた。続いて共通券で藤田記念庭園も見学。大正時代の建物に付属する庭園で、高台部は岩木山を借景年して、低地部は池を中心とした作りでツツジやヤマフジが見事だったが、さすがにハナショウブにはまだ早かった。

アップルパイ

ここまでで思ったよりも時間が掛かってしまったので、郊外方面に行くのは止めて駅に方向を転じる。途中で「りんごの街のアップルパイ」の協賛店を探してみたら、1軒目は持ち帰り専門だったけど、2軒目はイートインがあったので小休止。アップルパイの専門ガイドマップもあるので、機会があれば食べ歩いてみたいけれど、糖分とカロリーが気になるところ(^^;;; 自転車を返却して荷物を取り出した後は、少し時間が余っていたので、始発のバスターミナルまで行ってから空港ゆきのバスに乗車。十和田湖から急遽行き先を変えて弘前市内観光となったけど、実は5年前にキャンセルした旅行(飛行機の時間を勘違いして乗り遅れT_T)の2日目に計画していた歴史的建造物巡りを、ようやく実行したことになっていたりする。

空港のカード会社ラウンジが航空会社と提携していたのだけど、IC読取機はJALのみで、ANAはステータスカードの提示が必要と言われる。国内旅行では持ち歩いていないからと、代わりにゴールドのクレジットカードを提示したのだけど、そういえばこれも一応ステータスカードを兼ねていたことに気が付く。短時間の滞在で早めに切り上げて、買い物を済ませてから保安検査場に行ったら、出発便が重なっていてかなりの混雑。ロビーに進んでゲートに直行し、慌ただしく搭乗したので、空港でつぶやくのを忘れていた。

帰りは晴れていたので、窓から岩木山、男鹿半島、佐渡島などが確認出来る。このまま進んだら黒部ダムが見られるかなと期待していたのに、途中で南西に方向転換したので、北アルプスに沿う形で濃尾平野の上空に出る。奈良盆地あたりから羽田発のルートと同じになり、生駒山地、淀川を越えて大阪空港に着陸。北端近くのスポットに沖止めとなり、ターミナルまでバス連絡となったが、こんな運用もあるんだね。モノレールの駅に着いたら、ちょうど列車が出た直後だったけど、時計を見たらまだ飛行機の予定到着時刻よりも前だった。機内アナウンスでは“10分以上の早着”となっていたけど、帰宅後に調べたら27分も早着していたことが判明。