2018/07/14(土)

連休初日の伊丹空港はさすがに保安検査場が混雑していたけど、ラウンジは比較的空いている。今回はポイントを使ってプレミアムクラスにアップグレード。といっても短距離戦なので、飲み物はスパークリングワインとコーヒーだけにしておく。羽田に到着して、京急のエアポート急行に乗車。京急蒲田で進行方向を変え、横浜でJR東海道線に乗り継ぐ。快速「アクティ」に間に合ったけど、車内は混雑していたので下車駅の小田原まで立ちっぱなし。小田急の窓口で「箱根フリーパス(3日用)」を購入してから、箱根登山鉄道のホームに向かう。といっても小田急のホームの端にあって、箱根湯本までは小田急車両による運転。以前は小田原-箱根湯本間は両社の車両が走っていたのだけど、現在は完全系統分離したため、三線軌条は回送列車用に一部区間が残るのみ。

彫刻の森美術館

箱根湯本で箱根登山鉄道の小型車両に乗り換える。ここから先は社名の通り急勾配による登山区間となり、途中3回のスイッチバックを行う。結果として出発時とは逆向きで走っている時間の方が長かった。終点の一つ手前の彫刻の森で下車し、駅から少し歩いて「箱根彫刻の森美術館」に入る。エスカレータで下って、入口周辺のギャラリーや作品群を見た後、園内に散在する作品を見て回る。「シャボン玉のお城」や「ネットの森」という体験型作品もあるが、いずれも子供用。敷地の奥にある「ピカソ館」は、絵画と陶芸作品を中心とした展示。中途半端な時間に食べたため、昼食をパスしてしまったけど、そろそろ空腹になってきたので、「緑陰ギャラリー」の1階カフェで軽食~ということで、イタリアのリンゴの焼菓子であるファゴッティーノを注文。

ギャラリー2階を見学した後は、足湯はパスして、「幸せをよぶシンフォニー彫刻」という巨大作品の中に入る(大人も可)。中はステンドグラスが万華鏡のようになっていて、螺旋階段を登ると屋上の出られるようになっていて、周辺の山々を見渡す。到着時には晴れていた空も、だいぶ雲が多くなってきている。その他の野外展示作品を見ながら敷地内を一周し、本館ギャラリーを見学してから外に出る。最初に入口で渡されたガイドマップや園内地図には、野外展示の作品名や作者が記載されていなかったので、ロダンや高村光太郎の作品に気付かなかったことを後から知る。ミロやデュビユッフェ、北村西望の作品はすぐ分かったのだけど。

箱根美術館

箱根登山鉄道を一駅だけ利用して、終点の強羅でケーブルカーに乗り換えようとしたら、次の次じゃないと乗れそうになかったので、駅からそんなに遠くなさそうだからと歩き出す。そしたら駅前から急坂の連続で、荷物を背負ったまま歩くのは一苦労。ケーブルカーで2駅というから、それ相応の高さがあるのは推して測るべきだったか。ようやくたどり着いた「箱根美術館」で、本館の陶磁器コレクションを鑑賞。縄文から始まる国内作品の他、中国などの外国陶器もある。そして園内は庭も見応えがあって、ヤマユリやギボウシ、そして緑の苔の絨毯の中を散策。

強羅公園

続いて「強羅公園」を訪れる。正門から入ったけどロッカーが見当たらなかったので、そのまま荷物を持って急勾配の園内を歩いたのだけど、実は受付や売店の反対側にあったことを帰り際になって気付く。それに上方にある西門から入れば、斜面を1往復半する必要もなかったのだけどね。とはいえ正門から入ったので、園内を大体一周することが出来たのは確か。熱帯植物館に立ち寄ってから、噴水池経由でローズガーデンへ。展望台となっている音楽堂からは、向かい側の明星ヶ岳が見える。山肌の「大」の字は「大文字焼き」の行事があることを意味している。帰りは箱根登山鉄道の「アレグラ号」の一番前の席に座って、スイッチバック3回をしっかり確認。標高があるところでは、まだ紫陽花が咲いていた。強羅周辺で700メートルを超しているので、暑さもそれ程厳しくなく、ミンミンゼミやヒグラシが鳴いていた。

今夜は箱根湯本泊だけど、温泉街で店を探すのも面倒だったので、駅構内のベーカリーのイートインで夕食を取ってから、宿にチェックイン。朝食なしのプランだったので、途中でコンビニにも立ち寄る。旅館の別館のシングルルームだったが、本館の温泉が利用可能。