2019/04/30(火)

熟睡した後、さらに二度寝して、今日もまた夜明けのアザーンと共に起床。今は遅めの出発なので、朝食を取る時間は十分にある。モロッコ式の朝食は、基本的にはコンチネンタルスタイルだったけど、温めたパンと薄めのパンケーキが出て来た。今日のツアーは宿が集合場所で、指定時間の少し前に下に降りたらちょうど迎えが来たところだった。他に参加者がいないため、タクシーをチャーターする形式になったようである。昨日の集合場所の近くから車に乗って、マラケシュから郊外に向けて出発。

ラクダ乗り

1時間ほど走って、ドライブインの前で下車。ここでラクダ乗り体験となるのだけど、なんとなく砂っぽい場所をイメージしていたら、実際は川べりだったのでびっくり。ラクダが屈んだら背中に跨って、持ち手に捕まる。ラクダが起き上がると、視点が急に2メートル以上になる。ラクダ使いが手綱を引きながら歩くので、ゆったりとしたペースで進む。当然のことながら上下方向に振動するが、それもじきに慣れる。川を渡った先は、灌木が疎らに生えた草地が広がる。丘の斜面を登り始めると、重力で後ろ向きに引っ張られる感じがするので、持ち手をしっかりと握る。廃墟のある丘の上に出た後は、周囲の山並みを眺めながら、赤茶けた地面が露出した場所を通って、緩やかな坂道を下る。コースを一周した後は、川辺の乗り場に戻ってラクダの背から降りる。

屋上テラス

再び車に乗って、さらに南に向かう。道路標識によると、この辺りはアスニ(Asni)という地名のようである。途中の見晴らしの良い場所で、撮影のため一旦停車。マラケシュは既に暑くなっているけれど、山の近くでは風が涼しく、遠いアトラスの峰々にも雪が残っている。高台にあるペンションのような店に行ったら開いていなくて、店の人が来るのを暫く待つことになる。案内された屋上のテラスからは、谷間の景色が一望出来る。先に出されたミントティーを飲んでから、モロカンサラダとチキンタジンの昼食。最初の頃は日が照っていてパラソルが有難かったが、途中から曇ってきて、じっと座っていると風が少し肌寒く感じるくらいになる。食後はどこにも寄らず、マラケシュに直帰。予約サイトの旅程表では帰りにもう1箇所寄ることになっていたみたいだけど、工房と言いつつ土産物店っぽかったし、特に興味もなかったので問題なし。

仔羊のタジン

予定よりも少し早く戻ったので、昨日行き損ねた宮殿に行ってみようかなと一瞬思ったけど、駐車場から宿まで歩いただけで干からびそうになったので止めておく。夕方になって涼しくなったところで、ネットで調べた近所の店に行って夕食。リヤドのレストランで、中庭のテーブル席に座る。ベルベルのタジンは品切れだったので、仔羊のタジンとモロッコワイン(白)を注文。食後は勿論ミントティー。