梅田に出てJR中央口の券売機で、事前予約の切符を発券。ホーム売店で駅弁を調達してから、入線した「サンダーバード」に乗車。停車駅の少ないタイプで、大阪を出た後は、新大阪、京都、福井にしか停まらない。終点の金沢で新幹線ホームに向かい、「つるぎ」に乗り継ぐ。乗車時間は短いけど、さっきの特急よりテーブルがしっかりしているのと、ようやく昼近くになったということで、大阪駅で購入した栗おこわ弁当を開封。終点の富山であいの風とやま鉄道に乗り換えて、目的の魚津で下車。新幹線開業前なら大阪から富山は乗り換えなしだったし、それ以前は魚津までの直通列車もあったんだよね。所要時間は若干短くなっているのかもしれないけれど、乗り換えの手間と運賃は確実に増えている。
ロッカーに荷物を預けて魚津市民バスに乗って、4半世紀ぶり3回目となる埋没林博物館へ。カフェの横から入って地下通路を通るなんて全然記憶にないと思っていたら、昨年のリニューアルで新設された出入り口らしい。それに合わせて、バスのルートも変更になり、博物館前まで乗り入れるようになった模様。魚津埋没林(特別天然記念物)は2千年前の杉の根が発掘されたもの。「水中展示館」では1952年の発掘現場を水中で保存。時々泡が浮かぶのが見えるが、地下からの湧き水によるものなのだとか。隣の「乾燥展示館」にあるのは、1930年に発掘された樹根と樹幹。そして「ドーム館」では1989年の発掘現場を保存。敷地内には「蜃気楼の丘展望台」があるが、春の蜃気楼のシーズンは3月下旬から6月上旬で、今年は既に終わっている。蜃気楼と魚津の杉林のハイビジョン映像を鑑賞してから、屋上展望台に行ってからバス停に戻る。最後の方は時間がなかったので、無料展示の一部をパスすることになってしまった。
同じ方向のバス(赤い車体)に乗って、電鉄魚津周辺の旧市街を通り、遊園地「ミラージュランド」の近くにある水族館前で下車。魚津水族館はJR(現あいの風とやま鉄道)の駅から離れていることもあり、訪れるのは今回が初めて。なんでも国内の水族館の建物としては、現役最古なのだとか。小規模ながら、渓流から深海までの魚を展示~というのは北アルプスの高山から富山湾の深海まで、垂直方向に広がる富山の自然を反映しているんだよね。魚が札を引っ張ったり輪を潜ったりする「おさかなショー」や、富山湾大水槽の「お食事タイム」を見学してから外に出る。バスが来るまで少し時間があったので、停留所の待合室で休憩。この辺りは魚津市の西端になるので、隣の滑川市のコミュニティーバスも乗り入れているみたいだけど、「のる my car」という名称は、「乗るまいか(乗りましょう)」という地元の言葉にかけているんだよね。
反対方向のバス(青い車体)に乗って魚津駅に戻り、ロッカーから荷物を取り出して駅前の宿にチェックイン。先程から時折僅かな雨がぱらついているが、すぐに止んでいる。明日も軽食が続く見込みなので、今夜くらいはしっかり食べておこうとネットで調べた店に行こうとしたら、開店時間を過ぎてもまだ準備中だったので、結局コンビニで軽食を調達することに。