2019/08/02(金)

今日も日帰りツアーだけど、集合時間が昨日よりも早いため、朝食後は速攻で支度を済ませて宿を出る。今朝も昨日以上に霧が出ていて、肌に湿気を感じる。昨日のツアーは参加者3名だけだったけど、今日は中型バスの定員一杯の二十数名。昨日と同じくベイブリッジを渡った後は、オークランド市街地を抜けてそのまま東に走り続ける。暫くは雲のような霧の中を走っていたが、風力発電機が立ち並ぶ峠を越えると、ツアーガイドの予想通り急に青空が広がる。坂を下ってアーモンド畑が続く農業地帯を走り、最初の休憩場所であるリポン(Ripon)のドライブインに停車。夏でも涼しいのはサンフランシスコ周辺だけで、この辺りは午前中でもかなり暑くなっている。また暫く走って2回目の休憩場所のマリポサ(Mariposa)で昼食の弁当が配られる。完全に日本様式の弁当だけど、米はカリフォルニア産なのだとか。午後の自由時間に食べてもいいとのことだったけど、この後の観光で持ち歩いたり車内に置いたりしたくなかったので、発車前後の時間に食べてしまう。

トンネルビュー

東に向かって走り続けるうちに、シエラネバダ(Sierra Nevada)の山岳地帯に入り、森の中の川沿いの道となる。夏場だと連日のように、ヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)の料金所前で1時間以上の渋滞が発生するらしいが、今日はなんとツアーガイドも驚く待ち時間ゼロ。公園内に入って最初の停車場所が、トンネルビュー(Tunnel View)と呼ばれる展望台。トンネルを眺めたり、トンネルの中から眺める訳でもなく、トンネルの近くの展望台、ということらしい。眼下に広がる森林の向こうに、独特な形状の岩山が遠く近くに連なる。左側にあるのが、エル・キャピタン(El Capitan)と呼ばれる花崗岩としては世界最大の一枚岩。右側の3箇所尖っている岩はカテドラル・ロックス(Cathedral Rocks)で、別名スリー・シスターズ(Three Sisters)。そして真ん中奥にあるのが、ハーフ・ドーム(Half Dome)。天気によっては霞んでいることもあるらしいが、今日ははっきり見えている。カテドラル・ロックスの手前のブライダルベール滝(Bridalveil Fall)は、流れるのが雪融け水のため例年8月中旬には水が涸れるのだけど、今日はまだ十分な水量を保っている。駐車場は15分間しか停められないため、撮影を済ませた後は改めて絶景を眺めてからバスに戻る。

ハーフドーム

坂道を降りてブライダルベール滝の近くを通ったけど、バスは駐停車出来ないためそのまま通過。センチネル橋(Sentinel Bridge)を渡った先が次の停車場所で、先程のトンネルビューに続いてバスの駐車スペースが空いていたのですぐに停車。橋の上からはマーセド川(Merced River)の向こうに、ハーフ・ドームの偉容が眺められる。そして少し戻って反対側を見上げると、滔々と流れ落ちるヨセミテ滝(Yosemite Falls)。こちらも夏の途中で水が涸れるのだけど、今日はまだまだ豪快に流れている。ツアーガイドによると、例年1週間くらいで急に水量が減って涸れるらしい。上下2段に分かれているが、合計落差は700メートル以上なのだとか。

ヨセミテ滝

その先の道路が少し混んでいたものの、公園内の交通は概ね順調。ヨセミテ・バレー・ロッジ(Yosemite Valley Lodge)に着いてから自由行動となったが、今日はここまで非常にスムーズだったため、1時間以上取ることに。滝が十分流れているのが確認出来たので、ヨセミテ滝の下段近くまで遊歩道を歩く。そこから先も岩場を歩いて行けば滝壺のすぐ近くまで行けるようになっていたが、無理やり行けたとしても帰り道が大変そうだったので、勾配が変わる辺りで引き返す。ロッジに戻って周辺を少し歩いてみたけど、他に見る場所もなさそうだったので、集合時間までロッジの中庭で休憩。

バレービュー

再集合して公園内最後の停車場所となるバレー・ビュー(Valley View)に移動。川の畔から、エル・キャピタンやブライダルベール滝が間近に見える。風に飛ばされた水がベールのように広がることからこの名前があるのだけど、ヨセミテ滝の上段も高所の岩場のため、風で水が吹き飛ばされていた。公園を出て元来た道を走り、帰りの休憩はリビングストン(Livingston)だけのはずだったのだけど、ガソリンがもたないということでその手前で給油停車。外に出ると猛烈な暑さで、アスファルトからの熱気が凄い。オークランドに着く頃には日が傾いていて、ベイブリッジを渡ってサンフランシスコ市内に入ると、急に空が雲に覆われる。集合場所に戻って外に出ると、さっきまでの暑さとは打って変わって、急に肌寒さを感じる。街は暗くなり始めていたので、近所のスーパーに寄ってから宿に帰る。