2019/09/14(土)

早朝便に乗るために空港入り。今回は迂回せずに済んだので30分前には保安検査場を通過出来たけど、さほど時間に余裕がある訳ではないので、ラウンジに立ち寄らずに搭乗口に直行。新しく出来た小型機用の搭乗橋で、乗り込んだB737-500は以前沖縄離島路線で活躍していた「スーパードルフィン」だったことを、後から写真を見て気付く。山梨県上空を通る飛行ルートだったので、やや逆光気味の「裏富士」を見ることが出来た。そこから先はずっと雲が続いていて、福島空港に到着しても空はどんよりとした雲に覆われていた。

券売機で乗継乗車券を購入してから、郡山ゆきのバスに乗車。飛行機は遅れていなかったのに、予定をかなり過ぎてから出発。高速道に乗ることもなく、時折水郡線を見ながら北に向かう。郡山駅前に到着した後は、すぐ近くの乗り場で次のバスを待つ。郡山市内でこまめに停車した後、今度は磐越道に乗って西に向かうことになるが、睡眠不足だったので気が付けば寝入っていた。目を覚ますと会津盆地に入っていて、雲ひとつない青空が広がっている。今日は晴れるはずだったのに、空港から郡山までずっと曇りだったので、予報が変わったのかなと思っていたら、中通りと会津で天気が違ったということなんだね。会津若松駅前で下車して、構内の店で会津そばと郷土料理の昼食。

会津さざえ堂

バス案内所で「会津ぐるっとカード」を購入して、「まちなか周遊バス」に乗車。左回りの「ハイカラさん」と右回りの「あかべぇ」が交互に出ていて、ルートも微妙に違うのだけど、とりあえず「あかべぇ」が来る時間だったので、最初に飯盛山を訪れることになる。バス停から少し歩くと登山口で、有料の“動く坂道”(スロープコンベア)もあったけど、切符売場が混んでいたので階段を歩いて登る。頂上にある白虎隊ゆかりの地を訪れてから、階段の途中から分岐する道の先にある会津さざえ堂(旧正宗寺三匝堂)へ。上りと下りのルートが完全に分かれているという二重螺旋の木造建築は前から知っていたけど、どこにあるのか正確に知らなくて、実は会津若松だったことを直前になって気付いていたりする。堂内の観音巡りをするための施設なので、一番上まで行っても景色を展望出来る訳ではないが、独特の内部構造に感嘆。すぐ近くにある厳島神社と戸ノ口堰洞穴に立ち寄ってから、麓に降りて次のバスを待つ。

鶴ヶ城天守閣

一旦東山温泉を経由してから市街地に戻り、鶴ヶ城入口で下車。案内に従って北出丸を経由し、椿坂から本丸に入ると、天守閣が目の前に聳えている。二十年以上前に来た時は、列車の乗り継ぎの合間に天守閣を見上げただけですぐに引き返したので、中に入るのは今回が初めて。2011年に赤瓦に復元されているため、前回とは少し違う姿になっているはずなのだけど、そこまでは記憶していない。天守閣内部は上りと下りのルートが分離されていたので、なんだか栄螺堂みたいだけど、さすがに二重螺旋構造ではない。各層の展示を見て回ってから最上層の展望台に出ると、会津若松市街地や周辺の山々が見渡せたが、残念ながら磐梯山は雲に隠れていた。最近復元された南走長屋と干飯櫓も見学してから外に出る。千利休の次男ゆかりの茶室「麟閣」や、「荒城の月」の歌碑、廊下橋などを巡ってからバス停に戻る。

鮭の輪箱飯

次はJR只見線の七日町駅前で下車して、昔ながらの建物が残る七日町通りを散策。途中で阿弥陀寺に立ち寄ったら、鶴ヶ城から移築された「御三階」があった。先ほど城内の遺構を訪れ、市内の寺に移築されたという解説文を読んだところだったのだけど、移築先はここだったんだね。そのまま市役所前まで歩き、ガイドブックに載っていた店で早めの夕食。名物の輪箱(わっぱ)飯は鮭を選択し、郷土料理の小露(こづゆ)とのセットを注文。帰りは「まちなか周遊バス」だとかなりの大回りになってしまうので、路線バスに乗って駅に戻る。停留所に着くのが早過ぎたかなと思っていたら、遅れていたバスが丁度やって来た。駅前の宿にチェックインして、部屋でネットに繋ごうとしたらWiFiがなかったので、フロントでルータを借りる。