2020/03/21(土)

朝早く家を出て、4週間ぶりに空港入り。やはりターミナルも機内も空いているように感じる。普通席の飲物サービスは中止になっているが、プレミアムクラスはワイン、ビール、コーラ、水に限定して、食事と共に提供されている。といってもワインは赤と白だけで、スパークリングはなかった。新聞、毛布、枕の提供もないので、腰がちょっと辛いかも。シートポケットの機内誌もなくなっているが、こちらは頼めば新品を貰えるので、機内で途中まで読んでから持ち帰る。

那覇空港に到着して、ゆいレールで旭橋に移動。つい最近全国交通系ICカードが使えるようになったので、早速モバイルSuicaを利用。那覇バスターミナルで荷物を預けて、37番那覇新開線に乗車。といっても、乗り場案内には系統番号と路線名しか表示されていないので、案内所で次のバスの乗場を確認しなければならなかった。約1時間で終点の南城市役所に到着し、コミュニティバス「Nバス」のA2ルート(知念・佐敷左回り)に乗り継ぐ。わずか6分で目的の仲村渠(なかんだかり)に到着。沖縄でもかなり難読な地名だが、調べてみると分村を表す「むらかれ」に「村渠」の字を充てた後、音韻変化により「なかむらかれ」が「なかんだかり」になったらしい。

垣花樋川

バス停から歩き始めた道が少し違っていたので、スマホの地図で軌道修正してから、垣花樋川(かきのはなひーじゃー)に向かう。足元がアスファルトから石畳に変わり、急坂を下る途中の2箇所に休石があったが、その意味を帰りに実感することになる。開けた場所に出ると、下の水溜りに左右から湧き水が流れ込んでいる。昔は左のイナグンカーが女性用で、右の石囲いのあるイキガンカーが男性用だったらしい。急坂を登って高台に戻り、眺めの良い喫茶店に入って休憩。歩いているうちにかなり暑くなったので、最初はテラスからの風が気持ち良かったのだけど、途中から肌寒くなったので窓を閉める。食事をするには中途半端な時間だったので、ガトーショコラとカフェラテのセットを注文。

仲村渠樋川

すぐ近くに垣花城跡があって、入口の掲示によると最高地点からの見晴らしが良いらしい。折角ここまで来たのだからと登ってみたが、木が鬱蒼と繁っていて、どこが最高地点か良く分からない。それに看板設置後に木に邪魔されるようになった可能性もあるので、適当に回って景色を垣間見てから麓に降りる。続いて元のバス停の近くの仲村渠樋川に行こうとしたが、「樋川さんぽみち」の案内に従って歩くと別の場所に出てしまった。おかげで海を見下ろす公園に行くことが出来たけど、あくまでも目的は樋川だったので、地図を頼りに坂を下ってようやく石組みで仕切られた水場に出る。こちらは戦争で破壊された後、大正時代の姿に復元されている。ここでは左側が男性用、右側が女性用になっていて、さらにその隣には五右衛門風呂まである。石畳の急坂を登って集落に戻り、近くにあるというミントグスク跡を探してみたが、行き方が分からない。後から調べたら、民家の敷地を通らねばならないようである。

バス停でしばらく待って「Nバス」の逆回りA1ルートに乗ったが、南城市役所での接続が悪くて35分待ち。帰りは39番南城線に乗ったが、昨秋の路線再編以降はごく一部の便を除いて37番と全く同じルートだったりする。運行会社が違うので統合しなかったのかもしれないけれど、やっぱり分かり辛い。那覇バスターミナルで荷物を取り出して、近くの宿にチェックイン。夜は例によってコンビニ軽食で済ませる。