2020/07/11(土)

家を出た時は小雨だったのだけど、歩いているうちに本降りとなり、駅に着く頃にはかなり濡れてしまった。でも雨傘が必要なのはここまで。空港入りしてATMに立ち寄った後、ラウンジで休憩してから搭乗口に向かう。窓の外は相変わらずの大雨だったけど、予定通りの出発。離陸後はさすがに、ベルト着用サインが消えるまで時間が掛かる。今回は半年前に普通席を予約したのだけど、直前のアップグレードに成功したのでプレミアムクラス。今月からホットコーヒーやおつまみ、クッキー等の提供が再開しているので、飲食に関しては以前と変わらないサービスに戻っている(毛布や枕、新聞は中止したまま)。南西諸島に入ると地上の雲は減り、夏本番の那覇空港に着陸。

首里城正殿跡

48時間券を購入して、京急な塗色のゆいレールに乗車。県庁前で一旦下車して、荷物をロッカーに預けてから首里に移動。気温は既に30℃を超えていて日差しも強いので、日傘がわりに雨傘を差して歩く。今まで日傘を使ったことはなかったので、最初は不思議な感じがしたけれど、すぐに慣れてしまう。いつものルートで県立芸大の前を通って首里城まで歩いたが、今までにないほど人が少ない。おかげで写真を撮るのは楽だったけれど、火災後と比較してもずっと少ないのには驚く。先月から有料区域も再公開になっていたので、チケットを購入して奉神門を潜る。御庭(うなー)から先が被害の大きかった場所で、そこにあったはずの建物群がないのを見るのはやっぱり辛い。正殿跡はプレハブのガラス越しに遺構が見えるようになっている。後之御庭より奥の、一番最近復元された建物群は無事で、その先の東のアザナにも再び登れるようになっている。天気が良いので相変わらずの良い眺めだけど、どうしても正殿の不在を意識せざるを得ない。外に出て守礼門に立ち寄ってから首里駅に戻る。

三重城跡

美栄橋で途中下車して大型書店で買い物をしてから、旭橋から再び炎天下の散策。明治橋から国場川沿いに歩いて、那覇港フェリーターミナルの前を通過。対岸には御物城の跡が見えているが、米軍基地内につき近付くことは出来ない。昔は海に浮かぶ島だった場所で、建物としては宝物庫だったらしい。さらに歩き続けて大きなホテルの裏手にある三重城(みーぐすく)跡を訪ねる。この辺り一帯が海だった頃、那覇の町と海中道路で結ばれた砦だった場所で、葛飾北斎の「琉球八景」にも描かれている。今でも石積みが残っていて、小高い丘の上から海の方角を眺めることが出来る。この近くのホテルに何度か滞在したことがあるので、何もこんな暑い日に来なくてもよかったのにと思いつつ、その時は城跡のことを知らなかったのだから仕方がない。対岸には対になる場所に「屋良座森城」があって、小禄から海中道路で結ばれていたとのことだが、周囲を埋め立てられた米軍基地内にあって、跡は残っていないらしい。

雨傘でも強烈な日差しは防ぐことは出来るのだけど、内側が熱を帯びるようになっていたので、やっぱり代用にも限度があるかな~ということで、小禄駅前のショッピングモールに行って、晴雨兼用傘を購入。県庁前に戻って、国際通りのエンダーで早めの夕食を取ってから、久茂地の宿にチェックイン。その後はコンビニに出掛けただけで、ずっと部屋に籠る。