2021/10/24(日)

末吉宮跡

チェックアウト後は昨日と同じロッカーに荷物を預けて、ゆいレールで市民病院前へ。儀保方向に少し歩いてから、末吉公園に入る。園内にぽつぽつと咲く花や、ところどころで目を引く小さな実を見ながら木々が覆い被さる道を進み、滝見橋を経由して、久々に末吉宮を訪ねる。案内標識に従って、急な石畳道ではなく階段のある迂回路を通ったが、前回も同じルートだったかどうかは記憶にない。現在の建物は戦後に復元されたものだが、戦前は本殿が国宝だったらしい。末吉宮は昨日の首里城からも見えていたのだけど、立入可能な場所からだと木々に遮られて遠くは見えない。坂を下って花見橋を渡り、階段を登って駅に戻る。

松川樋川

那覇空港ゆきで少し戻って安里で下車。大里通りから坂下通りに入って坂を登り、丘の上のホテル駐車場脇にある松川樋川を探す。以前「まちま〜い」で来た時には、付近が工事中で入れなかったため、再訪することにしたのである。今でも水が湧き出しているが、量はあまり多くなかった。昨日の到着時から今朝にかけてずっと曇っていたけど、昼前になって西の方から青空が広がってきたので、その分歩いていると暑くなる。途中にコンビニがあったので軽食を調達し、人気のない場所を探して手早く食べる。

タイワンモクゲンジ

たった一駅だけど、ゆいレールに乗っておもろまちに移動。駅前から続く並木はタイワンモクゲンジ(台湾木欒子)で、この季節は枝先が桃色に染まっているが、花のように見えて袋状の果実なのだとか。黄色い花は小さくて目立たず、しかも開花期間が短いらしい。並木道の先が沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)の裏手になるが、そちら側からは入れないので正面に回る。入館料は企画展、博物館、美術館で完全に別々になっていたが、「1DAY PASSPORT」というのがあったので、無料部分も含めて館内の展示を一通り見学。そういえば美術館側に入るのは今回が初めてだったっけ。どこかで見たことがある画風の作品があると思ったら、藤田嗣治だった。1938年に来沖していたらしい。

ちょうどいい頃合いになっていたので、旭橋で荷物を取り出してから空港入り。恒例のカントリーマァム(紅芋)を買おうとしたら、販売終了になっていたことを知る。紅芋タルトもバラ売りが見当たらなかったので、最少の箱入りを購入。帰りの機材も国際線用。安全ビデオは来月から変わるらしいので、歌舞伎バージョンも今回で見納め。機内食はやっぱり和食だったので、白ワイン(ソーヴィニョン・ブラン)を飲んでから食後に赤ワインとコーヒー。

定刻通りに伊丹に到着し、コンビニで買い物をしてから帰宅。昨日の大阪は木枯らし一号で、今朝も冷え込んでいたみたいだけど、今夜は曇っていて気温がそれ程低くないので助かる。今回は当初は違う方面に行く予定だったのだけど、“雨で最高気温が10℃”という予報が一時的に出たため、直前になって慌てて行き先を変更したのである。居住地の急激な温度変化にさえまだ体が追い付いていない状況で、さらに寒い所に行って体調を崩しかねないからね。おかげで暖かい所でほっと一息つくことができたけど、そのせいで大阪の気温に馴れるのが遅くなったりするのだろうか。