2022/11/20(日)

欧州で「コショウ」を指す言葉(英"pepper"、独"Pfeffer"、仏"poivre"、露"перец")は大概ラテン語の"piper"に由来しているが、大元はサンスクリットの"pippali"で、中期ペルシャ語から古典ギリシャ語を経由してきたらしい。ただしサンスクリットの"pippali"はコショウではなく、同属別種のヒハツ(畢撥)のことで、昔の欧州ではコショウとヒハツは同じ植物と誤認されていたらしい。そしてヒハツというのは、沖縄のピパーツ(島胡椒)のことかと早合点しそうだったけれど、ピパーツはヒハツとは同属別種のヒハツモドキのことらしい。