2024/03/03(日)

日本では「ユリウス暦」と「グレゴリオ暦」と呼ばれているけれど、"Julius"はラテン語で"Gregorio"はイタリア語なんだよね。紀元前1世紀と16世紀という時代の差を反映しているのかもしれないけれど。因みに"Julius"はイタリア語で"Giulio"となり、"Gregorio"はラテン語で"Gregorius"となる。グレゴリオ歴は欧州のカトリック諸国では16世紀中に導入されたところが多いが、プロテスタント諸国では1700年以降になったところが多いようである。そうなるとフェルメールの時代のオランダは、フランスやイタリアと“今日の日付”が10日ほどずれていたのかと調べてみると、同じオランダでもホラントやゼーラントでは16世紀中に、ユトレヒトやフリースラントでは1700年に導入となっていた。同じ国の中でも違っていたとは驚きだが、当時の人にとっては当たり前のことだったのだろうか。フェルメールがいたデルフトはホラントだから、グレゴリオ暦は導入済みだったことになる。

大分ワイン

今夜は大分・安心院ワインの「イモリ谷シャルドネ」の2021年。現地で聞いたところによると、「イモリ谷」という名前は地形がイモリに似ているからとのことで、地図で見ると確かにそれっぽい形だけど、どちらが“頭”になるのだろうか。難読地名の「安心院(あじむ)」の由来を調べてみたら、「芦生(あしぶ)」が「安心」に転じた後、「院」の字を追加したという説が出てきたが、途中段階となる「安心」の読み方は書いていなかった。表記が変わったのは“あじむ”と発音するようになったから、ということなのだろうか。