2024/03/02(土)

ずれを調整するために挿入される日が「閏日」(新暦の2月29日)で、月を挿入すると「閏月」(旧暦で不定期に挿入)、そして廃止予定だけど秒を挿入する「閏秒」もある。これに対して「閏年」は“閏日を挿入する年”であって、年を挿入する訳ではない。習慣とはいえ何だか不思議だなと思っていたのだけど、調べてみるとどうやら旧暦でも閏月がある年を「閏年」と呼んでいたようだし、英語でも"leap day"(閏日)がある年が"leap year"(閏年)になるので、わりと一般的だったようである。なお、英語で「閏日」を"leap day"というのは、同じ日付の曜日は通常年ごとに1つずつずれていくのに、閏日の後は1つとんで2つずれることになるから、ということらしい。

英語の「閏日/年」には"leap day/year"の他に"intercalary day/year"や"bissextile day/year"という表現もあって(「閏日」はさらに"bissext"や"bissextus"というのもある)、"intercalary"は“挿入された”という意味だが、"bissextile"は“六の日が二回ある”の意味らしい。これは昔のユリウス暦では4年に一度、2月24日(当時の呼び方では“3月初日の6日前”)を2回繰り返ししていたことによるもので(現代の数え方では2月24日は3月1日の5日前になるが、当時は起点も含めて数えていたのだとか)、なんでもそれ以前の暦(ヌマ歴)の名残らしい。ヌマ歴の平年は355日で、2月を28日から23日に縮めた後に27〜28日間の閏月を挿入していたのだとか。暦を調整するのが2月だったり、2月が他の月よりも短かったりするのは、昔のローマ暦では1年がMartius(今でいう3月)で始まっていた頃の名残らしい(つまりは“年末調整”)。そして“七の月”を意味するSeptember以降が2ヶ月ずつずれてしまったのは、1年の始まりがMartiumからJanuariusに変わったため。アウグストゥス帝が自分の名前の月(今の8月)を大の月にするために2月を1日減らしたとか、September以降が2ヶ月ずつずれているのはユリウスとアウグストゥスの月(今の7月と8月)が割って入ったから、という俗説が今でも残っているようだが、実はどちらも昔のローマ暦の名残にすぎない。

英国式朝食

今週末のイングリッシュ・ブレックファーストでは、ブラウンマッシュルームが復活。前回はブラウンが品切れだったのでホワイトで代用したところ、なんだかブラウンよりも苦味を感じてしまった。ネットで調べたところによると、ホワイトの方が味や香りのクセが弱いはずなのだけどね。花はカラフルな桃の節句セット(桃、菜の花、麦、カーネーション、アイリス)に目が止まったのだけど、直線的な形ばかりだったので、花が白くて動きや広がりのあるユキヤナギとマトリカリアを追加。