2000/10/23-24

トリノ大学訪問。先週の増水で、川の水面が橋の高さまで達したため、交通が一時完全に遮断されたものの、ごく一部を除いては浸水はなかったので、街としてはほとんど被害がなかったとのこと。一時はどうなることかと焦りに焦ったが、とにもかくにも所期の目的たる研究打ち合わせと、見学あーんど講演会も無事果たすことが出来た。

トリノは人口でこそイタリアの5大都市の一つに数えられるものの、ローマやフィレンツェ、ヴェネツィアやナポリといった世界に名だたる観光都市と比べたら、名所の数が少ないせいか、日本での知名度は今ひとつ。しかし街の歴史は古代ローマ時代まで遡り、古い街並みやポー川の景色は秋だったせいもあってか美しい。ポー川流域といえば、世界地理で習った米の栽培。尋ねてみると、欧州の米の大部分がこの地域で栽培されていて、品種はジャポニカ米とのこと。残念ながら口にする機会はなかった。なおトリノは自動車産業の街と聞いていたが、街中に所狭しと路面電車の線路が張り巡らされていたのには驚いた。

因みに前段落で挙げたイタリアの各都市名を英語では、Turin(チューリン)、Rome(ローム)、Florence(フローレンス)、Venice(ヴェニス)、Naples(ネープルズ)になる。さらに前項のジュネーヴは地元のフランス語名で、英語ではGeneva(ジニーヴァ)でドイツ語になるとGenf(ゲンフ)。まぁ、カタカナ地名も決して現地読みとは同じではない訳だし^^;;;;;