2002/05/04(土)

幸い雨はあがっていた。宿を早めに出て、指宿枕崎線列車に乗る。錦江湾越しに桜島が見えたが、山頂は雲の中。指宿で下車して海岸近くを歩く。街路樹の椰子のたもとの植え込みには真っ赤なハイビスカス。民家の壁面を飾るのはブーゲンビリアと空色朝顔。徒歩15分で「砂むし会館」に到着。“日本唯一の天然砂風呂”とのうたい文句だったけど、別府にもあるのでは!? さすがに混雑していて、1時間待ち。浴衣に着替えてから波打ち際の砂風呂へ。海側に足を向けるようにはなっていたけれど、砂に埋もれるので海は見えず、絶え間なく聞こえてくる波の音~よりも係員がスコップで砂を掘る音の方が優勢だったが、垣間見る空を眺めながら10分間の天国。

会館前の喫茶店で昼食。“紫芋パスタ”を注文してみたら、半ば予想していた通りの和風で、芋の風味は感じられず、細目のうどんといったところ(^^; 土産品を調達してから駅に戻り、下り列車に乗る。途中、これまた山頂が雲に覆われた開門岳を見たところで、熟睡。気が付けば終点の手前だった。枕崎は無人駅で、駅前広場に泳ぐのは鯉のぼりと鰹のぼり。すぐに折り返して、山川で快速「なのはな」に乗り換えて、鹿児島に戻ってみたらまたしても雨。南鹿児島で市電に乗り換えて、天文館で下車。ガイドブックで紹介されていた店に入ったが、メニューを見てびっくり。目当ての「郷土料理コース」は2名様から。ぐわぁ~ん。しかも料理屋というより飲み屋な店。今更出るのもなんだからと、キビナゴの天ぷらと薩摩揚げを肴に、焼酎で出来上がる。

足取りは少し怪しかったものの、商店街を抜け、お目当てその2の喫茶店で、「しろくま」を食べる。「しろくま」とは練乳たっぷりのフルーツ添えのかき氷のこと。甘納豆まで入っていたのにはびっくり。暑くもないのに冷房の利いた店でフルサイズを平らげると、さすがに寒くなってしまった(^_^;)