2002/09/01(日)

5時過ぎに起床。帰国後の時差ボケを軽減するために、現地ではいつも極力早く起きる生活。朝食は地下の食堂で。エゲレスだけど安ホテルだから「コンチネンタル」~つまりは、パンと飲み物だけだけれども、料金に込みで注文等の手間いらずだから有難い。8時前には宿を出て、地下鉄ベイカールー線(Bakerloo Line)に乗車。ベイカー・ストリート(Baker Street)とウォータールー(Waterloo)を通るから付けられた名前だけど、「南北線」や「東横線」のような合成地名は外国らしからぬ響きがあって面白い。

ウォータールー駅から南西方面のインターシティーに乗る。日曜日のイギリスは、公共交通の便数が激減するので、この時間でようやく一番列車。ロンドン南部の鉄路錯綜地帯を抜け、暫く走ると車窓はいつしか田園風景に変わる。2時間足らずでソールズベリー(Salisbury)に到着。世界文化遺産への入口だけあって観光客が多かったけれど、半分は日本人(^^; 構内の切符売り場で一日乗車券を買って、駅前から2階建てバスに乗車。折角だから2階に着席。

途中Amesburyという小さな街を通過して、麦畑や牧草地を抜けると、目指すストーンヘンジ(Stonehenge)に到着。観光用駐車場で下車して、入場券を買って、道路の下を潜った先にあるのが巨石群。当然のことながら立ち入り禁止区域が設けてあって、見学できるのは外周歩道から。それでも一部のルートは内側に入り込んでいるので、近付ける部分もあるにはある。もとは円環状だったものが崩れ、特に上部を結ぶ石は東側にしか残っていない。どうりで写真はいつもこの角度から撮っていた訳だと納得。ざっと一周して、そのままバス停に戻れば帰りのバスにすぐ乗れたのだけど、折角ここまで来たのにとんぼ返りではあまりに勿体なさすぎるので、一本見送って滞在を一時間延長。その間に計4~5周はしたかな。一番に目がいくのは当然巨石だけれど、石の周囲には環状の溝があり、要所に据えられた小石群等と合わせて一つの遺跡なのである。

街で昼食を取るつもりだったけれど、正午を過ぎると空腹に耐えかねて売店でサンドイッチを購入。バスで街に戻り、駅で降りずに中心部のバスステーションへ。徒歩ですぐのところにあるソールズベリー大聖堂(Salisbury Cathedral)を見学。13世紀の荘厳な司教座で、現存最古の仕掛け時計がある他、3カ所で計4つしか残っていないマグナカルタ(権利の章典)の写本のうち、保存状態が最も良いものが公開されている。暫く待てば塔に登るツアーもあったようだけれども、人数限定で参加可能かどうか確認しなくてはならかったし、疲れて来たのでパス。次に訪れたのがモンペッソン・ハウス(Mompesson House)という古い屋敷。昔の家具や食器などの展示を見てから、まだ花が咲き残る庭に出て、喫茶室で休憩。スコーンとケーキとポットティーで、エゲレスだなぁや(^o^)

夕方前に駅に戻って、ロンドン・ウォータールーゆきの列車に乗る。地下鉄も一日乗車券だったから、ピカディリー広場で下車してどこかで食事と探したけれど、手頃な場所がなかったのでパディントンに戻って、構内のパブで夕食。エール半パイントと合わせて約10ポンドはちょいと割高に感じるけれど、機内食以来のしっかりした食事で満腹:-)