2002/09/02(月)

エゲレスは何かと物価が高いのだろうか。地下鉄も初乗りが1.6ポンドというから、高いとされる大阪や名古屋(200円)の比ではない。それでも3回くらい乗るならお得な一日乗車券(Travelcard)があるのだけれど、平日は9時半を過ぎないと安くならない。てなわけで朝一番は近場のケンジントン・パーク(Kensington Park)を散策。公園西側にあるケンジントン宮殿(Kensington Palace)には、命日過ぎだったので故ダイアナ妃への花束やプレゼントが、門や柵に所狭しと並んでいた。

地下鉄中央線(Central Line)に乗車。すぐに乗り換えるのが便利なはずだったけれども、少しだけ遠回りして通ったことのないルートを選択。さすがに乗りつぶしは無理だけど、やっぱり終点まで行ってみたくなるのが習い性(笑) 地域線(District Line)という名前の路線に乗り換え、更にもう一度乗り換え~ようとしたら目的方面の列車がなかなか来ない。アナウンスが何か行っているけど、まさか運休じゃないだろうなと心配し始めたところでようやくリッチモンド(Richmond)ゆきが到着。終点の一つ手前のキュー・ガーデンズ(Kew Gardens)下車して、少し歩けば念願の王立植物園(Royal Botanic Gardens)。世界最大の植物園で、ビクトリア王朝時代の巨大温室が2つ。庭園の花の最盛期は過ぎていたけれども、あちこちの花壇には今の季節なりの花が沢山。さすがに近年の日本のガーデニング・ブームのおかげで、大体は見知った花かその近縁種だったから、半日の滞在でもなんとか我慢出来たけれど、もし見たこともない植物ばかりが咲いていたりしたら、後の予定を全て変更して通い詰めたかもしれない(^o^;) 既にだいぶ足が疲れていたけれど、樹木園から東洋庭園まで巡る。途中で立ち寄ったノース・ギャラリー(North Gallery)のコレクションが圧巻。19世紀末に世界中を旅して、風景画や植物画を描いたノース女史の美しくかつ写実的な作品が、壁という壁にぎっしりと並べられている。あの時代に旅を続けること自体が大変だっただろうけれど、それにも増してキャンバスと絵の具を常に用意出来たというのが凄すぎる。明治初期の日本にも訪れていて、"Hongwange Temple"(本願寺)等の絵もあった。パリのホテルに再度電話してみたら、今度は英語が通じた。こちらの方の予約は通っていたので、一安心。

地下鉄で市内に戻り、再びピカディリー広場で下車。三越とジャパン・センターに日本人が沢山いたのは前回と同様で、それほど驚くことではなかったけれど、老舗百貨店のフォートナム・メイソン(Fortnum & Mason)1階も日本人だらけだった(^^; そういや今まで海外で訪れたのは、日本では知名度の低いところがほとんどで(リミニやリムリックと聞いてどこか判るあーたは偉い! わたしゃ行くことになるまで知らなかった^^;)、有名所を訪れることがあっても観光のオフシーズンだったっけ。きっとバブルな時期はもっと凄かったのだろうね。とにもかくにも、紅茶を大量購入。軽いけどかさばるので“ほどほど”に抑えるのが大変だった。日本で買うよりもずっとお得なので、愛飲しているアールグレイを買いたくなったけれど、ぐっとこらえて日本では販売していないものを優先。ラプサン・スーチョンのティーバッグとか、ダージリンの緑茶とか。さすがに"Genmaicha"はパス(汗)

夕食は宿の近所のレストランで。エールを頼んだら瓶ビールしかなかったし、料理も今ひとつだった。うきゅーこんなことなら、2日連続になっても昨夜のパブにしておけばよかった.....