2002/09/03(火)

いつもの調子で現金を使っていたら、手持ちがなくなってきた。施設の入場料でも大概はカードが使えるのだろうけど、やっぱり現金がないと不安なので、駅でキャッシング。

今朝はキングスクロス(King's Cross)駅見学から。ここは知る人ぞ知る、ホグワーツ・エクスプレス(Hogwarts Express)の始発駅~ってハリポタでんがな。大ドームの中にあるのは8番線までで、9番線と10番線は別区画にあり、ローカル私鉄の発着に使われている模様。それぞれ案内の都合上、9a、9bと二分割されていたけれども、当然4分の3はない。えっ、それなら9番線と10番線の間を目掛けて走ればって? それは新学期の始まる日(9月1日)だけ有効な魔法だから、ほんの少しだけ遅かったようで(^o^;)

地下鉄でベイカー・ストリートに出る。出口では今日もシャーロック・ホームズ氏がシャーロック・ホームズ博物館(Sherlock Holmes Museum)のチラシを配っていたけれど、そこは前回訪れたからパスして、今回はマダム・トゥソー(Madame Tussauds)へ。この蝋人形館はいつも入場待ちの行列が出来るほどの人気なので、今日は張り切って開館直前に到着。最初並ぶ場所が分からなくて出遅れてしまったけれど、大体20分くらいで入れたから上出来な方だろう。最初の大部屋のヒンギス(テニスプレーヤー)やシビル・シェパード(女優)は判ったけれど、ゆーめー人には疎いので、名前を見ても知らない人がほとんどだった(^^; 次の大部屋は往年の映画スターのオンパレードだから、さすがの私でも大体分かった。あらら、マリリンってば、ずっと通風口から吹き上げる風を受け続けているのね(^_^;) 偉人・王室・政治家コーナーが終わると、恐怖の館。想像していたほどおどろおどろしくはなかったけど、さすがにルイ16世やマリー・アントワネットのデスマスクっつーか、生首は生々しかった... 因みに創始者のマダム・トゥソーはフランス革命で処刑された人々のデスマスクを制作する任務に就いていて、後にイギリスに渡って蝋人形制作を続けたとのこと。

カード会社の事務所に寄って割引券を入手してから、大英博物館(British Museum)へ。まずはカフェテリアで昼食を取ってから、ロゼッタ・ストーン(Rosetta Stone)に再会。前回は発見100周年特別展とやらで撮影禁止だったけれど、今回は一般展示室に戻されていたので、撮影可。といってもさすがにガラスケース入りで、フラッシュも使えないからコンパクトカメラの手持ちでちゃんと撮るのは至難の業だけどね。他の展示物は前回見て回ったので、今回はパス。その代わり前回は工事中だった中央部の図書室を訪れる。

地下鉄の乗換駅に「王室御用達」の紅茶店があるとのことだったので行ってみたけれど、ほんとの量り売りの店だったので、ちょっと覗いただけで終了。大概の銘柄やフレーバーティーは日本でも入手可能だし、かといって葉っぱを見ただけでさすが王室御用達、と違いが判るほどのツウでもなし、“冷やかし”で店員と会話するほどのパワーもなし(激汗)

ジュビリー線(Jubilee Line)に乗っていると、途中から新規開業区間に突入。トンネルひいては車両の断面積が小さく、吊り掛け駆動が主流のロンドン地下鉄でも、この区間だけはホームドアが設置されていたのでびっくり。ロンドン橋(London Bridge)を見学してから、南ケンジントン(South Kensington)に行き、割引券の使えるホテルへ。そう、エゲレスに来たからにはやっぱり憧れのアフタヌーン・ティー。とはいえ、高級喫茶店だと要正装だから本格的なのは諦めていたのだけど、“気軽な服装でどうぞ”の宣伝文句に惹かれて(笑) 恐らくアフタヌーン・ティー目当ての日本人がしょっちゅう来るような店だろうし、出て来る内容も日本とは大差ないかもしれないけれど、あくまでも“本場で楽しむ”ことに意義があるわけで(爆) と期待を自制しつつ、行ってみたらなかなか、てゆーかそーとー豪華なセットだった。サンドイッチとポテチだけでも既に軽食レベルで、勿論スコーンとケーキ×3! 紅茶もたっぷり頂いて、至福の時でございました(^o^) しかもこれで7.5ポンドなど、破格ですな。

地下鉄で一駅移動して、老舗百貨店のハロッズ(Harrods)へ。“ちょっと見て回る”つもりでも、広いこと広いこと。家具売り場なんてスペースをふんだんに使っているし。ここでも紅茶は扱っていたのだけれど、既にF&Mで大量購入した後なので見るだけ(^^; 本来ならこんなラフな格好をした庶民などが近寄れるような店ではなかったのかもしれないけれど、今では着飾っている人の方が見られない。

明日にはロンドンを発つので、名残のハイド・パーク(Hyde Park)散策をしてから宿に帰る。腹ごなしのつもりもあったけれど、アフタヌーン・ティーの量が十分すぎて、携行食をかじるので事足りた。

結局現金が余ってしまった。出来ればバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)や大観覧車(London's Eye)にも行ってみたくて用意していたのだけれども、そんな時間と体力はなかったのである。仕方なく駅構内の両替所でユーロに交換。手数料を損したことになるけれど、ユーロも手持ちが心許なかったのでよしとしよう。