2002/09/05(木)

こちらの宿の朝食は、シリアルとヨーグルトと小さなチーズもあった。宿を出て地下鉄の一日乗車券を購入して、まずコンコルド広場(Place de la Concorde)に行って、オベリスク(Obélisque de Luxor)を見る。そこからシャンゼリゼ通り(Les Champs Elysées)を歩いて、凱旋門(L'Arc de Triomphe)へ。口ずさむは例のあの歌。そう、日本では「おぉシャンゼリゼ」と紹介されているが、原詩のサビは"Aux Champs Elysées"?すなわち「シャンゼリゼでは(On the Champs Elysees)」てなわけで、感動詞ではないのであった。ついでに言うと、元はイギリスの歌らしい(^^;

凱旋門に着いた頃には開館時間になっていたはずなのに、扉は閉ざされたままで手持ちブタさんじゃなくて手持ち無沙汰な観光客があちことに。とりあえず地下鉄の窓口で美術館の共通入場券(Carte Musée)を購入。暫くして戻ってみたら、券売所が開いていた。なんだ地下道の方にあったんだ。共通券があるので直接凱旋門の入口に行ったら、こちらも開いていた。そして石の階段をぐるぐる回りながら登る。展望なら昨日のエッフェル塔から見たという話もあるけれど、視点が違うと風景も違うし、エッフェル塔からはエッフェル塔が見えないしね(爆)

ブローニュの森(Bois de Boulogne)を訪れてから、郊外線(RER)に乗る。こっちだと地下鉄(Métro)には最寄り駅のないオルセー美術館(Musée d'Orsay)に行けるしね。およ、RERは地下区間もあるけれど、2階建て車両が走っているんだ。しかもこっちは地下鉄と逆の左側通行だし(@_@)

オルセー美術館でとりあえず昼食。ハムのキッシュだけだとちょっと物足りなかったけど、いちおーフランス料理。ゴッホの自画像や、「草上の昼食」などの有名作品をチェックしながら、一応一通り見学。今まで印象派の絵って美術の教科書や写真で見たのがほとんどだったので、色が淡くてぼーっとした感じがして、点描のようなタッチが気になってしまってあまり好きではなかったのだけれど、こうして実物を眺めていると、写実的な絵とはまた違った現実感に溢れていることに気が付いた。特に光や水の描写が優れている絵が気に入った。

地下鉄の駅まで歩いて、モンパルナス(Montparnasse)へ。地下鉄の駅名が"Montparnasse Bienvenüe"というのが謎。トレマ(分音符)がなければ、「ようこそ(Bienvenu(e)(s))」と同じ綴りなんだけどね。モンパルナスといえば、モンパルナス・タワー(Tour Montparnasse)。といってもこちらは高層ビルなので、展望台まで専用エレベーターで一直線。ここからは近くの墓地と駅がよく見える。展望台内のカフェでちょいと休憩。うーコーヒーを飲んでも、なんだか余計喉が乾くような気がする。

続いてシテ島(Ile de la Cité)に行き、ノートルダム寺院(Notre Dame de Paris)へ。ここもやっぱり塔に登らないとね。入口に行列が出来ていたけれど、これは上部が狭いので人数制限を設けていることが後で判明。足場はしっかりしていたけど、かなり手狭。おや、ここに鐘があるってことは、「ノートルダムの鐘」?

隣のサンルイ島(Saint Louis)に少しだけ足を踏み入れて、セーヌ(la Seine)河畔に降りてみる。今度は逆側のポン・ヌフ(Pont Neuf)へ。「新しい橋」という名前とは裏腹に、パリに現存する最古の橋であることは有名だけれど、改修工事中で一部がリニューアル。

地下鉄に乗って夕食を取るところを探したけれど、なかなか適当な場所が見付からない。高すぎたり格式張っていたり、値段が手頃だと思ったら牡蛎専門店だったりイタメシ屋だったり。結局マドレーヌ寺院(Madleine)近くの喫茶店に入る。ビーフサンドイッチ(Sandwitch de Boeuf)というのを注文してみたら、がちがちの田舎パンにローストビーフが載っているだけ。しかも量が多い。顎が疲れるのなんのって。さらにフライドポテト(Pomme fris)が山盛り添えられているし(^^;

宿に帰ってさっさと寝ようとしたら、真夜中まで隣の部屋で集会やってるし。「午後10時から午前10時までは騒音厳禁」という部屋の注意書きなんて、きっと全然目に入っていないのね(-_-#)