5時半前の富山到着アナウンスで起床。寝直すと乗り過ごしそうなので、持参した朝食を取って起きたまま過ごす。終着ひとつ前の津幡で降りて、七尾線列車に乗り換える。終着の七尾からはのと鉄道列車に乗り継ぎ、穴水から能登線に入る。輪島方面に分岐する廃線跡は既に草に覆われていた。時折車窓に海を見ながら、能登半島の先端に向かう。以前本で読んだとおり、能登線のトンネルの坑口には「い」「ろ」「は」のプレートが掲げてある。トンネルの数は全部で49。ということは2つ余ることになるが、「す」の次が「ん」になっていて、その次の最後のトンネルは~プレートが汚れて読めなかったが、確かここだけ「珠洲」になっていたはず。その最後のトンネルを潜ると、ほどなく珠洲に到着。「青春18きっぷ」でここまで来てしまった人達がいて、JRとの境界駅である和倉温泉からの運賃1,790円を請求されていた。知らなかっただけに、さぞやショックだっただろうな。う~みゅ、和倉温泉までの乗車ということなら七尾駅の乗り継ぎ改札を通ることは可能だけど、駅員は念を押さなかったのだろうか...
能登線の終点は珠洲の2つ先だが、列車本数が削減され続けた結果、珠洲から先は1日5往復になってしまっている。しかも珠洲までの列車との接続がすこぶる悪く、今回も珠洲で約2時間待ち。待合室には冷房もなく、禁煙ですらない。幸い列車には30分前に案内して貰えたが、車内はほとんど空調が効いていない。それでも外よりはずっとましだった。終点の蛸島で折り返すと、今度は穴水ゆきになる。空調はほとんど効かないままだったが、穴水で乗り継いだ七尾ゆきの車内はさらに暑かった。一応それなりに涼しめの風がわずかに出ているだけど、Tシャツ1枚でも汗だくになる。和倉温泉で降りたら外の方がましだった。反対ホームに停まっていた始発のJR特急の涼しい車内がどれほど有難かったことか。行きに七尾から乗った珠洲ゆきはちゃんと空調が効いていたのだかから、鉄道会社として省エネしている訳でもあるまいに。
「サンダーバード」は大阪ゆきで、夏休みの休日の午後発だからして、関西に帰る人達が主体。よって車内に溢れかえる関西弁。能登半島で故郷の言葉に囲まれるとは(笑) 金沢には午後4時に到着。当初は先月開港したばかりの能登空港を利用する予定だっただけど、のと鉄道の接続が悪いため、蛸島まで行こうとすると、羽田発午前のフライトでも金沢到着が深夜になってしまうので断念したのである。夜行列車だとさすがに早朝の七尾線列車に乗り継げるので、明るいうちに戻って来ることが出来た。
駅前の宿にチェックインしてから、地元の知り合いと落ち合って夕食。さすが北陸、地酒も魚も美味だった(^o^)