2003/09/06(土)

予報通り、朝から雨が降っている。宿を出て近くのバスセンターからバスに乗る。一応路線バスだが、途中の景勝地では散策時間が設けられている。まず最初は屈斜路湖畔の砂湯で長時間停車。傘を差して湖岸に出てみれば、カルデラ湖を囲む山々は雨雲に閉ざされている。正面にあるのが新噴火口の中島かな。バスは湖を大きく回り込んでから、峠道に入る。途中、屈斜路湖の全景が見えたが、カメラを構えている間に霧で見えなくなってしまった。案の定、美幌峠では視界が20メートルしかなかった。すなわち、駐車場以外は何も見えない状態(T_T)(T_T)(T_T) 天気が良ければ片や屈斜路湖、反対側はオホーツク海という絶景の名所なのだけど、本当に真っ白な霧の中、何も見ることは出来ない。そういえば、初めて摩周湖を訪れた時もこんな感じだったっけ。てなわけで、美幌峠もまた来なきゃならないな。

ちゃんちゃん焼き

峠を下りて網走支庁に入った途端、急に天気が変わる。雲が多いものの、陽が射してさえいる。バスは美幌市街を経由してから、終点の女満別空港に向かう。途中、運転手が昨夕と同じことに気が付く。合計5時間近くもご一緒だったのね(驚) 空港の食堂で早めの昼食。鮭のちゃんちゃん焼きといくら丼のセット(^o^)

羽田から到着した知り合いを出迎えてから、レンタカー窓口へ。ありゃりゃ、ずらっと並んだ各社カウンターはどこも予約で一杯だった。仕方がないのでバスで網走に出て、駅レンタカーを探したら、運良く空きが見付かった。

能取湖の珊瑚草

市街地を出て、西に向かい、能取(のとろ)湖へ。今回の旅行の目的はサンゴソウであるが、最大の群落があるのが卯原内(うばらない)。今年は天候不順で、どこに行っても時季はずれだったけど、サンゴソウは?-果たして、一面真っ赤に色付いていた(^o^) でも近寄ってみると、6年前の記憶にあるよりも緑っぽいかな。特に湖岸に近付くにつれ、ちょっとくすんだ色合いになっているかも。それでもかなり色付いているのは確かだし、天気がもっと良くなる明日もう一度来てみようっと。

そのまま西に進み、サンゴソウの小群落を見てから、常呂の集落を抜け、サロマ湖畔へ。常呂(ところ)という地名を聞くと、どうしても♪トッコロ~トッコロ~という脊髄反射が(^^; 能取湖バージョンの♪ノットロ~ノットロ~というのもあったりする(もうええっちゅうねん^^;;;) 「浪速橋」とか、「栃木」という地名は、開拓者の出身地なのだろうか。「富武士(とっぷし)」はアイヌ語由来だろうけれど、この漢字の組み合わせを見ると、某消○者金融会社を連想してしまう。

サロマ湖は東西に長い。西の端まで行ってしまうと、網走に戻るのが遅くなってしまうので、途中の「道の駅」と展望台に寄ってから引き返すことにする。道の駅は売店と休憩所があるだけで、見晴らしが良い訳ではなかった。近所の「ピラオロ展望台」も、ちょっと視界が開けた程度。あまり期待をせず山側にある「サロマ湖展望台」に向かったら、山道を延々6キロ登り、駐車場からもさらに急な階段を登って、辿り着いたのが幌岩山の頂上。ここまでくると絶景としか言いようがなくて、サロマ湖の全景は勿論、両側から伸びて汽水湖とオホーツク海を隔てる細い砂嘴が、地図を読むようにはっきりと判る。後ろ側に木立があるものの、ほぼ360度の展望。無料の望遠鏡もあったので、砂嘴の切れ目もしっかりと確認。

サロマ湖東端「キムアネップ岬」にあるサンゴソウ群落にも寄ってから市街地に戻って、それぞれの宿にチェックインしてから、夕食のため繁華街に向かう。昨夜の川湯温泉ほどではなくても、かなり肌寒い。程なく見付けた地ビールレストランに入る。料理もなかなかいいんでないかい。ところで、「Dr.コトー」のドラマ続編はやってくれないのかなぁ。