2004/01/11(日)

朝食を済ませてから港へ。昔の乗船場は繁華街のすぐ近くにあったのだが、現在は南側に拡張移転している。窓口で乗船券を買って、高速船に乗り込み、15分足らずで隣の伊良部(いらぶ)島に到着。佐良浜港で自転車を借りて、観光スタート。島の南部に海岸沿いに走ろうとして、平坦な道を選んだら行き止まりになった。ってことで、のっけから崖を登るしか道はない訳やね(汗)

まずは牧山展望台を目指す。海際にそびえ立つヤマトブー大岩まで来ると、大岩の裏手から展望台へ遊歩道が続いていると案内図にあったので、自転車を降りて登ってみる。が、道は草木に覆われていて、数年以上使われていない様子。いくらハブがいない島だからといって、藪こぎするほどの根性というか装備はなかったので、外周道路に引き返す。雨上がりで陽が射して来る中、自転車を漕いでいると蒸し暑くなってくる。長山港の手前で牧山展望台を示す矢印が。遠回りでもこちらからが正解だったんだね。自転車を押して上がってようやく辿り着いた展望台からは、宮古島が一望のもと。手前の海も青くて綺麗。

外周道路に戻ったあたりから雨が降り始める。雨脚は強くなる一方だったが、隣の下地島が見え始めた頃にはほとんど止んでいた。渡口の浜で小休止。青い海と白い砂と緑の植物がとてつもなく綺麗な浜で、空が雨雲に覆われてどんよりしていたのが残念でならない。

伊良部島と下地島は水道を挟んで数キロに亘って近接していて、何本もの橋で結ばれているため、事実上陸続きとなっている。マングローブ林を垣間見ながら伊良部側を北上し、佐和田の浜の手前で下地側に渡る。コバルトブルーの海に岩が散在する不思議な光景。橋を渡ったところにあるレストランで昼食。

下地島飛行場

食後は下地島を海岸沿いに辿る。島の半分は訓練飛行場で占められていて、北部の道は滑走路を縁取る形で迂回している。天気は回復したが向かい風がかなり強く、平坦な道なのにまるで坂道を登っているよう。滑走路の先端に辿り着くと、青い海に誘導路が続く写真で見たことのある風景。国内唯一のジェット機の訓練場なのだそうだが、休日だったせいか機体は見当たらなかった。

滑走路から離れて、島の西岸を走ると、「通り池」への遊歩道入口に到着。自転車を降りて少し歩くと、一面のカルスト地形。通り池は陥没して出来た2つの池だが、両者と海底は地下トンネルで繋がっていて、ダイビングポイントにもなっているらしい(驚) 再び外周道路に戻ってしばらく行くと、帯岩に到着。昔の大津波で打ち上げられた巨石で、その時一緒に打ち上げられた無数の石は、飛行場建設に用いられたのだとか。

島の南側を回り、伊良部側に戻って渡口の浜を再訪。雲の色は淡くなっていたが、どんよりと閉ざされていることには変わりない。是非とも晴天の日に来てみたいところ。当初の予定では2つの島を8の字で巡るつもりだったけど、時間や体力の都合上、伊良部島北部はパスすることにして、島の中央部を突っ切って佐良浜港に戻ったところで自転車を返却。高速艇は出た後だったので、フェリーで宮古島に戻る。

夕食はグルクンの唐揚定食。店は「伊勢エビ料理」を看板に出していたりする。沖縄の郷土料理では魚以外のシーフードはまず見掛けることはないのだが、平良では「海鮮料理」の店がやたらと多い。石垣島とは文化が違うのか、それとも観光客向けなのか。スーパーで沖縄限定ゴーヤー入り野菜ジュースを見付けたので、迷わず買う。う~ん期待していたのとは違って、全然苦くないじゃん(^^;

ロバート・ジョーダン「竜王軍の逆襲(時の車輪シリーズ/竜騎争乱5)」読了