2004/05/23(日)

早めに宿を出て駅に向かう。新幹線接続特急「リレーつばめ」は新八代で新幹線に乗り換えることになるのだが、駅の案内では「鹿児島中央ゆき」。特急券も含め、あくまでも一つの列車であるかのように運用しているようである。さすがに日曜日の早い時間だと乗客も少なく、自由席でも余裕で座れた。新八代まではノンストップで、昨日車窓に見た新在連絡線に入って、新幹線の隣のホームに到着。新規開業区間に乗るだけなら熊本まで行かずに新八代折り返しでも十分だったのだが、やっぱり“つばめのリレー”も体験しなくちゃね。

九州新幹線

という訳で今回の最大の目的である、九州新幹線「つばめ」に乗り換える。同じホームの反対側で、わずか3分の接続。座席指定は両列車とも同じ号車の同じ席番となり(リレー号が喫煙車の場合を除く/九州新幹線は全車禁煙)、自由席も近くに設定してあるので、極力移動せずに済むようにして、さらにホームで乗換のアシストもしているが、それでもやはり慌ただしい。車内は木材を用いた背の高い座席で、独特のデザインがJR九州らしさを醸し出している。土地柄か、車内放送は日英韓中の4カ国語。直線的なルートを辿るため、ほとんどがトンネルの中なのは仕方のないこと。各駅に停車しても1時間足らずで終点の鹿児島中央に到着。熊本からでも乗車時間はわずか71分。これで再びJR全線に乗ったことになる。ホームからは霞んだ桜島がうっすらと見えている。電光掲示板を見上げると、当然のことながら上り列車は「博多ゆき」との案内。“面長”な車両の写真を撮るのに苦労したが、反対ホームの南側からだとなんとか写真に収まった。

「九遊きっぷ」は新幹線の自動改札を通れないので、有人改札経由で在来線乗り場に回り、指宿枕崎線の快速「なのはな」に乗り換える。快速とはいえ途中の坂之上までは各駅停車で、そこからは喜入、指宿と主要駅に停まれば終点の山川。切り立った崖の麓の駅はいつ見ても印象的。小さな駅前広場から路線バスに乗って、開聞岳を望む「フラワーパークかごしま」へ。

ジャカランダ

ジャカランダの季節にはまだ早いかもしれないと思いつつ、折角5月中旬の鹿児島に来たからには、蕾だけでも見なければ~と早速「花の並木道」に行ってみると、既に5分咲きだった(^o^) 十数本続く木は宮崎で見たものよりは小ぶりだが、その分間近で花を観賞することが出来る。天気も上々で、ジャカランダの木の下のベンチに座って青紫の花を眺めていると、そこを離れがたくなってしまう。が、園内も一通り見ておきたかったので、先に進む。

絨毯を敷き詰めたような花壇が随所に見られるが、開聞岳を借景にした円形花壇も見事。珍し系の植物もさりげなく配されていたりする。「見晴らしの丘」というのがあったので、時間がなくても迷わずに登る。階段を駆け上がる時、ノートパソコンの重さから開放されたのを実感。頂上に着くと、海からそそり立つ開聞岳がど~んと見えている。看板によると屋久島など近隣の島々が見えるらしいが、春霞で全く見えない。条件さえ良ければ見えるはずの名所を記した展望写真~というのはよく見掛けるものだが、この写真ってどこで撮ったのだろう。実際の風景は木々に遮られているので、こんなに視界が開けてはいないのだけど(^^; 西洋庭園や温室を駆け足で巡ってからバス停に戻る。
指宿ゆきの路線バスに乗って、山川桟橋、山川駅を経由して指宿市街へ。都合良く「砂むし会館」前にバス停があったので、そこで下車。前回訪れたのは一昨年の大型連休中で、砂むし風呂は1時間待ちだったけれど、さすがに行楽シーズンでなければ待ち時間なし。あまりのんびりしている時間もないので利用は早めに切り上げ、駅までさっさか歩く。「九遊きっぷ」があるのだから、指宿からは国分か鹿児島までJRで行った方が安上がりなのだが、疲れているせいもあって乗り換えなしのバスを選択。鹿児島市街に入る前に国道の渋滞があったけれど、少しの遅れで鹿児島空港に到着。

昼食を取る暇がなかったので、ちょっと豪華な早めの夕食として、キビナゴや薩摩揚げなど地元料理盛りだくさんの「島津御膳」を注文。本来なら焼酎も飲みたいところだけど、明日が健康診断なので我慢。搭乗時刻が来るまでCLIEでせっせとテキスト入力。まだ慣れないのか目や手が相当疲れる。悪筆でご認識を乱発してしまうし、何度入力しても目的の字が候補に現れないのでもしやと試してみたら、どうやら筆順も判定基準に入っているらしい。手書きの技なんて、パソコンに頼り切ってすっかり錆び付いてしまっているので、良い練習になるかも(^^; あれ~「つなぐ」とか「けんさく」ってどう書くんだったっけ(^^;;;;;

羽田にはほぼ定刻通りに到着。バス連絡となったが、最終バスには余裕で間に合った。それにしても、鹿児島から羽田と、羽田からつくばの所要時間があまり変わらないというのも、なんだか悲しいものが.....