2004/06/05(土)

天気予報によると午前中は曇りで午後から雨になるとのことだったので、とにかく早く行動すべし~ということで8時前のバスに乗る。車窓から青島亜熱帯植物園やフェニックスドライブインのジャカランダが開花しているのを確認。日南市に入ったころから雨が降り始める。あれ~こんなに早く降り出したら困るなぁ。そのうち止むのではないかと期待しながら、バスの旅は続く。サボテンハーブ園、鵜殿を経由して、日南の市街地に入り、JR油津駅前のバスターミナルが終点。乗り継ぎは45分。待合室に「ホリデーパス」のポスターを発見。一日乗り放題で1,200円だなんて、青島から油津までの片道運賃にほぼ相当するやんけ。事前に知っていればもっとお得だったのかもしれないが、ここから先の旅程でも十分得することになるので、営業窓口が開くのを待って購入。念のため尋ねてみたら車内では販売していないということなので、今日のところはこれで仕方がなかったということか。

南郷方面のバスでさらに南に向かう。百貨店前のバス停近くに、一瞬だが青紫の花が咲いているのを見付ける。あれは紛うことなくジャカランダではないか! 帰りに是非近くまで行ってみなければ。バスはJR南郷駅に寄ってから、贄波方面へ。「贄波中」というバス停は中学校前ではなくて、「にえなみなか」という地名やったんやね(笑) 宿を出てから2時間半で、ようやく道の駅「なんごう」に到着。雨は止むどころか、かなり強くなっていて、バス停からドライブイン施設まで歩いただけで随分濡れてしまった。しかし待っていても収まりそうにないので、「ジャカランダの森」を目指す。

ジャカランダの森

雨だけでなく風も強いので、大きな傘を差していても容赦なく濡れてしまう。デイパックを背負っていると中まで濡れてしまうので、腹側で抱えることにする。格好が良くなくても、この状況では“背に腹は代えられない”(!?)ということで。風の強さに時々立ち止まらされながら山道を登り、ようやく「ジャカランダの森」に到着。濃い色の花を咲かせていた若木を鑑賞してから、大木が集まる上の方に移動。この辺り一帯全てがジャカランダの木だけど、下の方の木はまばらにしか花を付けていないのである。一番花の多いところでは、木全体に花が咲いているのが5本以上あって、なかなか見事。雨に濡れた花は、青がとても濃く見える。去年来た時はまだ咲き始めだったけど、今回は大体8分咲きだから、ほぼ花で覆い尽くされている。これで天気さえ良ければと言っても詮無いこと。レンズに降りかかる雨と格闘しながら、可能な限り撮影する。

さらに道を登って峠を越し、「トロピカルドーム」へ。温室の中なら雨から逃れられるのが有難い。今年も入口にジャカランダの小さな開花株を並べていたし、白花種の鉢植えも置いてあった。中を一通り見学して、ベンチで少し休んでから、再び雨の中へ。ジャカランダの実験温室を外から眺めた後は、「ジャカランダの森」に戻って、追加撮影。相変わらずの雨の中でも名残惜しく鑑賞してから、麓に降りてドライブイン施設で昼食。バスの時間が近付いたところで外に出て、向かいの山のジャカランダの近くまで行って撮影してから、日南方面のバスに乗る。

おび天定食

終点の飫肥(おび)は城下町で、昔風の街並みを残している。商家資料館を見学してから、飫肥城趾へ。飫肥杉の林や小学校の敷地となっている城内を抜け、「松尾の丸」と「歴史資料館」、そして大手門脇の「豫章館」と続けて見学。土産物屋で深い青が印象的な飫肥焼きの一輪挿しを購入し、鯉の放流を見て、かなり早いけれど食事を取ることにした。飫肥といえば名物の「おび天」と呼ばれる魚の擂り身を揚げたもの。出来たての郷土料理は美味だった(^o^)

バス停近くで、これまた飫肥の名物「厚焼き卵」を購入。油津駅近くのバス停で降りて、午前中に見たジャカランダを訪ねる。「テクノセンター」という施設の周囲にジャカランダが植えられていて、そのうち一本が木全体に花を咲かせていて、ほぼ満開。建物の赤い煉瓦タイルとの対比が美しい。時間が来たところで名残惜しく感じながらもバス停に戻る。宮崎ゆきのバスで朝来た道を逆にたどる。最新の天気予報を調べていないので、明日の天気が今日よりもマシになっているとは限らず、もしかしたら雨が少し弱まった今のうちにフェニックスドライブインで下車しておいた方がいいのかもしれないけれど、南郷でバスを降りて以来、靴も服もずーっと濡れたままだし、やっぱりそれなりに疲れていたから、そのまま宿に戻る。

すぐに着替えて館内の温泉を利用して、人心地。夜食は飫肥で買った厚焼き卵。事前情報通り、プリンのようは舌触りで、とても美味だった(^o^)