2004/08/22(日)

とりあえず睡眠不足は解消。日曜日だと観光案内所も開くのが遅いので、朝食後もしばらく宿に滞在。無線LAN対応のホテルとのことだったので、PDAで電波が入ることを確認し、試しに接続してみたらログイン画面が現れた。スクラッチカードで短時間アクセスが可能とのことだったので、フロントでカードを購入してから部屋に戻ってログイン。メールチェックして送信してみたら、あっさり送ることが出来た。昨年米国からPOP before SMTP出来なかったのは海外だったからではなくて、その時のサーバのセキュリティーが厳しかったからということなのかな。

9時過ぎに宿を出て駅周辺を散策。観光案内所に行ったら交差点の反対側に移転していた。10時になったところで中に入って各観光施設の入場および公共交通の利用が出来る「コペンハーゲンカード」を購入。これまたガイドブックの情報と異なり、現在は24時間用と72時間用の2種類しか販売していなかった。後者は前者の倍より少し安かったので、2日利用だと72時間用ということになる。それなら昨日のうちに買っておけば、もう少し早く活動開始出来たのに。ともあれカードを手に中央駅に行って、近郊電車(S Tog)に乗る。

人魚の像

3つ先のエスターポート(Østerport)で下車して、海に向かって歩く。途中のカステレット(Kastellet)という城郭に向かって大勢の人の流れが。一体何があるのかと思えば、"ECCO Walkathon"という催しだった。因みにカステレットというのは街の防衛のために作られた星形の稜堡で、日本で言えば函館の五稜郭かな。そして波止場までたどり着いたが、例のアレが見当たらない。“世界三大がっかり”の一つと言われる人魚像である。ガイドブックの地図と睨めっこして~おや、あの人だかりの辺りかな。あったー。確かに小さな像で、岸壁から2メートルも離れていないが、期待したほどの“がっかり”ではなかった(笑)

中心部に向かって歩き、アマリエンボー(Amalienborg)へ。ここは現役の王宮、すなわち現女王マルグレーテ2世の居城となっている場所である。本来の王宮が18世紀の火事で焼けたため、貴族の館を召し上げたものだそうな。そのため王宮の割にはこぢんまりしている。国旗が揚がっているということは、女王様ご在宅ってことなんだ。早速内部を見学。18世紀の建物なので、内装や調度品も近代的である。表に出ると中央広場に人だかり。丁度衛兵交代の時間だった。ロンドンでは見損ねたのでラッキーだったかも。といっても儀式は長時間にわたるので、少しだけ見学してからフレデリック教会(Frederikskirken)を経由して、ニューハウン(Nyhavn)に出る。

ニューハウン

"Nyhavn"とは“新しい港”の意味で、細長い船着き場と、両側に立ち並ぶ色とりどりの建物の写真が、必ずといっていいほどどのガイドブックにも掲載されている。折角なので立ち並ぶレストランのテラス席で昼食を取ることに。折角なので普段は苦手であまり飲まないビールにも挑戦。こちらに来てから初めてまともな食事になるが、物価が安くない上、税金も高くて、しかも円安なので、庶民的な店でもメイン一皿とビール一杯で3,000円を超えてしまった(^^; まぁ、売店でサンドイッチとジュースを買っただけで千円掛かるんだからね。

スロッツホルメン(Slotsholmen)に渡りクリスチャンボー(Christianborg)に行くと、地下に廃墟博物館(Ruinere under Christianborg)があったので、迷わず入る。こちらの城の方が本来の王宮で、12世紀の司教館や歴代の王城の土台や排水溝などが城の地下に残されているのである。現在の王宮の方は国会議事堂等として使われているが、ガイドツアーのみの見学となっていたので外観だけ眺める。続いて駅近くの市庁舎(Rådhus)の建物を見て、歩行者天国となっている目抜き通りストロイエ(Strøget)をそぞろ歩き。老舗デパートは日曜日なので休業。ロイヤルコペンハーゲンの本店に入ってみたが、こちらも日曜日は営業時間が短く既に閉店間際となっていたので、ざっと店内を見回した程度。ティールームを是非利用したかったのだが、残念至極。ストロイエの終点、ニューハウン近くにギネス博物館(Guinness World of Records Museum)があり、割合遅くまで営業していたので入館する。ギネスといってもアイルランドの黒ビールのことではなくて、ギネスブックの方である。そして締めくくりは琥珀博物館(Amber Museum Copenhagen)。琥珀専門店の階上が博物館になっていて、世界各地の琥珀や、様々な色や形の琥珀、そして世界最大の琥珀が展示してあった。ニューハウン界隈はどの駅からもほぼ均等に遠いので、17世紀に建てられ今も人が住んでいる海軍宿舎群ニューボーダー(Nyboder)地区を通って、エスターポート駅まで歩き、近郊電車で中央駅に戻る。