2006/05/13(土)

宿を出て待合所まで歩く。駒ヶ岳の頂上は既に雲が掛かっていたけれど、眼下の田沢湖は見下ろすことが出来た。バスで田沢湖駅に戻って、「こまち」に乗車。角館で下車して、歩いて町の中心部に出る。

武家屋敷通り

角館は江戸時代の街並みが残り、とりわけ桜の季節には見事なようであるが、さすがに5月中旬ともなると僅かな咲き残りがあるだけで、すっかり新緑の装いとなっていた。それでもかなりの大木が道の両側に続いているのは壮観である。

青柳家

小田野家、河原田家、松本家、岩橋家と公開されている武家屋敷を南から順に見て回る。屋敷もさることながら、大木が重なり合いまるで林の中のような庭が歴史を物語っている。往時の生活用品や武具などの資料を多く展示している青柳家を見学してから、ガイドブックに載っていた店で昼食を取る。豆腐料理の店だったようだが、日替わりランチの白身魚の味噌漬けを注文。

唯一内部を公開している石黒家を見学してから、檜木内川まで出てみる。川沿いにも桜並木があって、ここも咲いている時はさぞや見事なのだろうな。街並みに戻って、今度は南側にある商家西宮家を見学した後、宿にチェックインして仮眠を取る。

しょっつる鍋

起きたら予報通り雨が降っていたけれど、少し歩いて郷土料理の店まで行く。そういえばまだ食べたことがないしょっつる鍋を注文。しょっつる(塩魚汁)というのはハタハタ(鰰)を塩で漬け込んだ上澄みで、早い話が魚醤である。鍋の素材は季節によって変わるらしいが、今夜は中身もハタハタ。一口目こそ独特の香りを感じたものの、とろっとした食感で美味だった。アスパラガスみたいな緑の筍も、この辺りの特産なのかな。