2007/04/08(日)

赤崎鍾乳洞

朝方まで降り続いた雨は、宿を出る頃にはほとんど止んでいたけれど、今日は一日中天気が良くないという予報だったので、まずは天気に関係ない場所からということで赤崎鍾乳洞へ。鍾乳洞といっても離島なので規模は小さいものの、南大東島の時と同様に貸切状態。真っ白なフローストーン(流れ石)が砂糖菓子のようだった。そういえば鍾乳石の断面って、なかなか見る機会はないかも。年輪のようになっているんだね。

鍾乳洞を出た後も暫く天気はもちそうだったので、島を横断して茶花集落の近くの「ユンヌ楽園」へ。“ユンヌ”とは地元の言葉で与論のこと。亜熱帯植物が植えられた園内には、古い民家や民具の展示がある。沖縄の近くだけあって、ブーゲンビリアやハイビスカスが季節を問わず咲くようである。赤い合歓の花が雨に濡れて一層鮮やかになっていた。オオタニワタリってこないだ石垣島で天ぷらを食べたっけ。

与論鶏飯

昼食は島北部にある店まで行って、郷土料理の鶏飯(けいはん)を注文。鶏や玉子、椎茸やパパイヤなど様々な具をご飯に載せて、鶏のスープを掛けて食べるもの。茶碗3杯分あったけれど、平気で食べてしまった。ところで鶏飯を食べる人もおけいはんになるのだろうか(違) 沢山食べたはずなのに、食後は茶花にあるカフェに行って、ガトーショコラ&コーヒー。窓から見える海はあいにくの天気で~って結構降ってきたみたい。雨脚が弱くなった頃を見計らって店を出たけれど、一向に止む気配はない。仕方がないので途中で適当に雨宿りしながら、「ゆんぬ・あーどぅる焼窯元」を訪れる。椰子や珊瑚、砂糖黍など地元の素材を使った焼き物は、どれも青い色が印象的。色合いとデザインが気に入った器があったので購入。

与論民俗村

島の南東に戻ると、ようやく雨は小降りとなった。与論民俗村に入ったところで、熱いお茶と黒糖で人心地ついてから、係の人の説明を聞きながら茅葺き屋根の建物を順に見学。予約をすれば芭蕉布織りなどいろいろ体験が出来るらしい。外に出た頃には雨はすっかり止んでいたので、大金久海岸の近くまで行くと、干潮時だけに現れるという百合ヶ浜を見ることが出来た。グラスボートもあるのだけど、さすがにこの天気ではね。

今日は早めに宿に引き上げて、シャワーを浴びて乾いた服に着替える。夕食前に与論献捧(=黒糖焼酎で客を迎える儀式)の実演。そして今夜の食事はもずくそば付き。一見本土の蕎麦と似た色をしているけれど、蕎麦粉は使っていないとのこと。食後は初めて三線を弾いてみる。指を押さえる位置に印が付いていたので何とかなったけれど、体が覚えるまでには少し時間が掛かりそう。試しに弾いた曲は勿論「阿檀の木の下で」。