2007/09/24(月)

明十三陵

迎えの車に乗って北京市街を出て、高速道路で北西に向かう。最初に目指したのは明十三陵(Ming Shisanling)。その名の通り明の皇帝陵があるところで、訪れたのは最初に発掘された定陵(Dingling)。14代万歴帝の陵墓で、地下宮殿(Dixia Gongdian)が発掘されているのはここだけなのだとか。正門から入って奥に進み、円形の丘に登って暫く歩くと地下宮殿への入口となる。階段をかなり下った地下深くにあったから、盗掘を免れていたのだろうか。棺や宝座が置かれていた部屋を順番に見学してから、別の階段を上って明楼(Minglou)に出て、付近の山々を見渡す。向こう側に長陵(Changling)があるのだけれど、霞が掛かって見えづらい。定陵を出て、玉の加工場を見学してから、餃子がメインの昼食。餃子の形は貨幣の形を模したものなので、縁起物として正月に食べていたのだとか。

万里長城

続いて訪れたのが万里長城(Wanli Changcheng)の中でも最も有名な八達嶺長城(Badaling CHangcheng)。漢字だと「城」と表現しているが、英語では"Great Wall"と「壁」になるので、外国人と話をする時には注意。混雑期には車が渋滞するのだそうだが、ロープウェイの入口まではスムーズに辿り着けた。しかし団体客が沢山、大型バスで乗り付けていたのでそこら中が混雑していた。韓国の観光客が多かったようだが、そういえば中秋だからあちらも連休になるのだったっけ。歩くと1時間半掛かるという急坂をショートカットして、ロープウェイの終点から最高点の城楼までは徒歩15分程度。思ったよりも坂は急だったが、山歩きに親しんだ身には大したことはない。それより観光客でごった返す中を歩くのが大変だった。各国の連休が重なるゴールデンウィークだと、もっと凄いことになるのだろうか。城楼付近から見下ろすと、長城がどこまでも続いているのが眺められる。ただ天気は良くても、遠くの方が霞んで見えにくくなっているのが残念。少しだけ先の道を進んでみてから引き返して、ロープウェイで麓に下りる。

茶芸館

高速で北京市内に戻ったところで渋滞に巻き込まれ、ノロノロ運転となり予定が大幅に遅れてしまったが、とりあえず茶芸館で一服。青茶(烏龍茶)、花茶(茉莉花茶)、黒茶(普?茶)、緑茶(一葉茶)、紅茶(茘枝紅茶)の順に賞味。どれも香り高くて、疲れた体には心地良かった。店を出て車に乗ったらまたしても渋滞で、2km進むのに30分とまるで徒歩のような時間が掛かってしまったが、暗くなる前に北海公園(Beihai Gongyuan)の北側に辿り着くことが出来た。

四合院胡同

本日最後の観光は、輪タクに乗って胡同遊覧(Hutong Youlan)。胡同とはモンゴル語の「井戸」に由来すると言われる路地のことで、伝統的家屋である四合院(Siheyuan)の街並みを形成している。近年は再開発で四合院は次々と姿を消しているが、前海(Qianhai)と后海(Houhai)付近は保存地区となっているらしい。前海の湖岸沿いに進んだ後、后海との間に架かる銀錠橋(Yindingqiao)の所で輪タクを降りて、胡同を散策。途中、観光客に開放されている四合院を訪れる。路地をもう少し歩いて輪タクで出発地点まで戻るまで約一時間。短い間だったけれど、近代都市や宮殿でもない、下町の表情を見ることが出来て良かった。

宿まで送って貰ったところで、本日の観光は終了。昼はしっかり食べたし、遠出をする元気は残っていなかったので、今夜も携行食で済ませてさっさと就寝。