2007/12/23(日)

今日の予報は曇りで、雨が降りやすいのは明日。ということで今日は屋外の遠出。北に向かうバスに乗り、本部半島の付け根を横断して海辺に出ると、左手には屋我地島や古宇利島が見え、右手には山原(やんばる)の山々が連なる。塩屋湾をショートカットするために宮城島を渡り、名護から約1時間で終点の辺土名(へんとな)バスターミナルに到着。バスターミナルといっても、現在乗り入れている路線バスはこの1系統のみ。以前はさらに北に向かう系統が接続していたが、3年前に廃止されてしまった。それで沖縄本島最北端を訪れるのは非常に困難になると思いきや、国頭村営の代替バスが走るようになった。わずか1日3往復の運転ながら、頑張れば那覇から日帰りも不可能ではないが、そこまで頑張る気はなかったので名護からの日帰りになった訳である。

辺戸岬

村営バスの始発の辺土名は一つ南のバス停で、国頭村役場の前。乗客は自分一人だけで、行き先を告げて乗り込む。通常の路線バスと異なり車内に両替設備はないとの情報を得ていたので、事前に往復分の小銭を準備しておいた。マイクロバスは海沿いを走り続け、トンネルに入って本島最北部を回り込むと、辺戸岬への入り口となる。路線バス時代は国道のバス停から徒歩になっていたが、村営バスは岬の駐車場まで直接乗り入れている。空のほとんどは雲に覆われていたが、与論島ははっきりと確認することが出来た。今年の4月にあちら側から本島北部を眺めたのが懐かしい。泊まった民宿はあの辺りだったかな。右手は断崖に挟まれた海の向こうに、雄大なやんばるが広がっている。帰りのバスまで2時間近くあったので、ゆっくりと遊歩道を歩いてあちことにある展望所からの眺めを楽しむ。地図に乗っていたドライブインは閉鎖されていたが、売店が営業していたので沖縄そばで軽く昼食。

ソーミンタシヤー

辺戸岬の近くには金剛石林山や茅打バンタなどの見所があって、滞在をさらに2時間半延ばせばそれらも徒歩で見て回れそうな距離だったけれど、これから天気は下り坂だし途中の道の状況がよく分からないので、所期の目的は果たしたところでおとなしく辺土名に戻ることにする。帰りのバスは地元の人達も乗っていた。辺土名バスターミナルで路線バスに乗り継いで、夕方前に名護に戻る。宿で一休憩してから昨日見付けておいた店「大国林道」に行ってみると、まだ準備中になっていた。かなり空腹だったけれど、一旦宿に引き上げて一時間後に出直したら営業を開始していた。久米仙と一緒に、ソーミンタシヤーやスクガラス豆腐などを注文。待った甲斐があってなかなか美味だった。