2008/04/28(月)

バンパイン宮殿

今日の集合時間は6時半だけど、朝食は5時からなので食べ損ねる心配はない。ツアーバスはホテルを順に回り、ミニバンからの客も合流した後、高速道路を北に向かう。途中、タイ国鉄の車両基地の近くを通過したので撮影してみたら、どこかで見たような~そういえばJRの客車や気動車を譲渡したのだったっけ。バンコクを出てから約1時間で、アユタヤ(Ayuthaya)郊外にあるバンパイン(Bang Pa-In)宮殿に到着。アユタヤ王朝時代の離宮を新しく再建したもので、タイ様式以外に、中国様式、ギリシャ様式など様々な建築が同じ敷地内に点在しているのが興味深い。一時間の見学の後、バスで移動して日本人町へ。朱印船貿易時代に一時は千人以上の日本人が暮らしていた場所であるが、現在はその跡地に記念碑や資料館等が建てられて、公開されている。当時の集落を再現した模型や、山田長政像もある。

アユタヤ遺跡

アユタヤ市内に入って最初に訪れたのが、南東部にあるワット・ヤイチャイモンコン(Wat Yai Chai Mongkon)へ。屋外の涅槃仏に対面した後、72メートルの高さがある仏塔に登る。周囲は木々に覆われていて、アユタヤの遺跡群がどちらの方角にあるのか良く分からない。緯度が低いので太陽が出ていたとしても、この季節だと判別は難しいかもしれない。その次に訪れたワット・マハータート(Wat Mahathat)はアユタヤ王朝時代の王室寺院で、当時は一番格式が高かった寺院である。アユタヤの都がビルマ軍の攻撃で壊滅した際に破壊され、現在は赤い煉瓦の壮大な廃墟となっている。金箔で装飾されていた仏像も徹底的に破壊されていて、菩提樹の根に取り込まれた仏頭が、現在ではアユタヤのシンボルとなっている。

遺跡巡りの合間に、10分間の象乗り体験。2メートルの高さの象乗り場から、象使いの後ろの座席に乗り込む。傘付きの座席でゆさゆさと揺られながら暫しの王侯貴族気分。とか言いながら、念のため片手は座席の手すりを掴んだままだったりする。アジアゾウはおとなしくて賢いので、観光客が振り落とされることはないのだろうけど、シートベルトなしでこの高さというのはちょいと不安なので(^^;

アユタヤ王宮跡

午前中の最後はワット・プラシーサンペット(Wat Phra Sri Sanphet)へ。アユタヤ王朝の最初に王宮のあった場所で、王宮を隣接地に移した後は、歴代の王の仏塔が建てられた。煉瓦の回廊は基部を留めるのみだが、他の遺跡と比べれば漆喰で出来た仏塔の保存状態は良く、中央に3つが群を抜いて大きい。遺跡内の木はまばらで、照り付ける日差しが暑いが、空の青とホウオウボクの赤、そしてプルメリアの白が鮮やかだった。敷地内を1時間掛けて見学した後、バスに戻ってアユタヤを後にする。

チャオプラヤ川

チャオプラヤ川沿いに南に走るうちに天気は次第に崩れ、船着き場でクルーズ船に乗り込む時には雨が降り始めていた。そして船内の席に着いた直後に、窓の外は激しいスコールとなっていた。といっても、とりあえずは船内でビュッフェ形式の昼食だったので、タイミングとしては丁度良かったという話も。食後にデッキに出ると、霧雨が顔に掛かる程度で、暑さを和らげる分とも船旅を楽しむ妨げにはならなかった。川岸から張り出すように並ぶ家を眺めながら、船はチャオプラヤ川を下り続ける。中学の地理では「メナム川」として習ったように記憶しているが、「メナム」というのはタイ語でただ「川」を意味するのだとか。そういえば首都「バンコク」というのも外国人向けの通称で、正しくは「クルンテープ・マハーナコーン(Krung Thep Maha Nakhon)」で、略して「クルンテープ」。しかし本来のフルネームはとてもとても長いらしい。

同じような景色が続くように見えても、いつしか高層建築が混じるようになる。大きな橋の下も何度かくぐるうちに、すっかり都会の様相に変わっているが、所々に色鮮やかな寺院の建物も見られるのがバンコク。王宮地区や暁の寺のそばを通り、出航から約3時間でリバーシティー(River City)の船着き場に到着。バスで宿に戻った時は5時前でまだ明るかったが、今日も早朝から活動開始だったので、夜は携行食で軽く済ませて早々に就寝。