2008/04/29(火)

ココナツファーム

今日も6時半に集合して、バンコクを出て西に向かう。1時間足らずでラーチャブリー(Ratchaburi)県に入り、ココナツファームでココナツミルクの作り方の説明を聞く。ココヤシの実を半分に割って、内側の白い部分を専用の道具(先端に歯車のような金属のある木製の台)で削り、水で煮てから濾すとのこと。付近はヤシやバナナの畑になっているが、土産物店を併設したドライブインのような施設に、次々と観光バスがやって来る。ランの生産園も併設されている。

水上住宅

この辺りには運河が張り巡らされていて、船を日常の交通手段とする人々は、運河に面して家を建てている。今回のツアーでは8人乗りのエンジンボートに乗って、運河を快走。水辺の家は高床式が多く、船着き場が玄関となっている。地味な色の板張りの家もあれば、花を飾った瀟酒な家もある。先程から雨が降っているが、船には屋根が着いているので傘を差す必要はない。農地の間を進み、約30分の乗船でダムヌンサドゥアク(Damnoen Saduak)の水上マーケットに到着。

水上マーケット

ここの水上マーケットは、40年前に観光用に整備されたもので、運河に面した店と、商品を載せて船上販売する“店”の間を、観光客を乗せた手漕ぎボートが行き交っている。そうやって船で買い物をする他に、陸上の土産物店を歩いて買い物が出来るようになっている。船を乗り換える間に陸上のマーケットで自由行動となった。運河を挟んだ向こう側も“陸上マーケット”で、そちらから運河の途中まで橋を半分にしたような展望台が張り出していて、そこから水上マーケットを撮影するポイントとなっている~とガイドブックに書いてあったのだが、そちら側に渡る橋が見付からなかった。後で調べてみたら、歩いて対岸に渡るには一旦市場を出て、かなり遠回りしないといけなかったようだ。集合時間になったところで、手漕ぎボートに乗って水上マーケット内を一周。船上で売っているのは、果物やココヤシの実、帽子に麺類の“屋台”まである。狭い水路を多くの船が行き交うので、隣の船を手で押してすれ違えるように互いに進路を調整していた。運河に面した土産物店は、通り掛かる船を鉤の付いた竿でたぐり寄せて売り込みをしている。

20分の乗船を終え、バスでバンコクに戻る。車窓に広がる水田のような区画は実は塩田で、ところどころ白い山が築かれていた。1つ目のホテルと解散場所である2つ目のホテルは、直線距離では2kmくらいでも、一方通行と渋滞のため30分近く掛かってしまったが、次の予定まではかなり余裕があったので全く問題なし。というかそれでも時間が余っていたので、近くの大型ショッピングセンターを見学してから次の目的地に向かう。かなり空腹になっていたが、ここで誘惑に負けていたら次の食事が楽しめなくなってしまうので、軽食の店の前を通ってもぐっと我慢する。大通りを渡るために、駅の連絡通路となっている歩道橋を使ったら、結構遠回りになってしまった。某ハンバーガー店の前を通ると、いつもの黄色と赤の衣装の○ナルド君がタイの“ありがとうポーズ”(胸の前で両手を合わせる)だったのでびっくり。

アフタヌーンティー

フォーシーズンズホテル(Four Seasons Hotel)には予定よりだいぶ早く着いてしまったので、ロビーで暫く涼んでから、ロビーラウンジで予約していたアフタヌーン・ティーを。最初にスコーンが独立した皿で出てきたので、一人だと例の“タワー”にならないのかと思いきや、次はデザートとサンドイッチを載せた3段重ねの皿が出て来た。ガイドブックの写真では量が少なそうに見えていたのだが、実は皿の方がでかくて25cm角ぐらい。昼食代わりに食べてもかなり満腹になった。食後に中庭を見学してから、ホテルを後にする。

深夜便に向けた出発まで5時間以上。他にも行ってみたい場所があったけれど、いずれもBTSや地下鉄の駅からはかなり遠くである。何キロも歩くには暑すぎるし、タクシーも都合よく見付かるとは限らない。最終日に無茶をするものではないし、なんだか空模様も怪しくなってきたようなので、おとなしくBTSに乗って帰ることにする。タイの3~5月は暑気と呼ばれ、一年で最も暑い時期だったりするので、次に来るなら比較的涼しい乾期(10月~2月)かなぁ。BTSを降りて宿の近くの公園を歩いていたら、ジャカランダの木に遭遇。わずかながらも花が咲いていた。宿に戻ってシャワーを浴びて、少し仮眠してからのんびりと帰り支度。ホテルに宿泊するだけなら別サイトで安く予約出来たのだけれど、それだと正午までにチェックアウトしなければならないので、空港送迎付きで最終日は出発時刻まで部屋を使えるプランの方が、少々割高になっても楽でいい。

迎えのバスに乗って大雨の中、空港に着いたのが出発の約3時間前。搭乗手続きはすぐに済んだが出国審査の順番待ちに30分近くを要した。免税店で買い物をしてから、エスカレーターで下のフロアにあるラウンジへ。ビール以外のアルコールはリキュール類しか見当たらなかったが、ちょっと空腹だったので軽食があったことの方が有難かった。搭乗口はラウンジのすぐ近くだったようだが、一旦上の階に戻ってコンコースの端まで歩き、保安検査場を通ってから下の階の同じ辺りに引き返すようになっていた。滑走路混雑のため離陸まで30分近く待機。出発時点で既に日付が変わっていたので、上空に出てサービスが始まるや、ナイトキャップにマティーニを頼んで文字通りバタンキュー。