2008/08/22(金)

アテネ市街

今日も午後のフライトだったので、午前中は名残のアテネ観光に出掛ける。地下鉄でエヴァンゲリスモス(Ευαγγελισμός)に出て、リカヴィトスの丘(Λυκαβηττός)を目指して歩く。通りは坂道となり階段となり、上れども上れどもなかなか先は見えてこないが、"Funiculair"の標識があるので道は間違えていないのだろう。ようやく上り詰めたところがケーブルカーの駅である。始発まで暫く待ってから黄色い車両に乗り込み、わずか2分で丘の上に到着。車体に大きな窓はあっても、全線トンネルの中なので途中の景色は全く見えない。「狼」を意味するリカヴィトスの丘は、標高273mのなだらかな円錐状で、アテネ市街の至る所から抜きん出て見えていたということは、丘からの眺めも良いということである。実際、ケーブルカーを降りた後、階段を上って展望台に出ると、雲一つない空の下、白い建物が眼下一面に広がっていた。アクロポリスの丘は勿論のこと、街の向こうに横たわるエーゲ海や、市街地を取り囲む山の稜線もはっきりと見える。ただ少し残念だったのが、アクロポリス方面にアンテナが立っていて、写真が撮り辛かったこと。

アテネ地下鉄

ケーブルカーで丘から下りて、帰りはシンタグマ広場まで歩く。近くの土産物店に入ってみたが、買いたくなる物は見付からなかったので、宿に戻って出発前の最終確認。空港まで直通する地下鉄は1時間に2本しかないので、事前に調べておいた時刻に合わせて宿を出る。時刻通りにやって来た列車に乗って、正午前に空港入り。駅から動く歩道を乗継いでターミナルに入り、ルフトハンザのカウンターを探してもなかなか見付からないと思ったら、反対側の端にあった。搭乗手続きの後は売店で買い物を済ませてから、ラウンジで軽食をつまみながら休憩。バンコクと同様、保安検査場は搭乗待合室の直前にあったので、早めにラウンジを出る。

搭乗が始まって機内に入ると、あれれ、座席番号がいきなり2桁になっている。あ、そうか。搭乗橋は2番目のドアだけに接続されていたんだね。ということで最前方のコンパートメントへ。今日の機材はエアバス300-600型機で、ビジネスクラスは2-2-2配置の専用座席だった。離陸後はペロポネソス半島に向かい、コリントス運河もはっきりと確認出来たが、ベルト着用サインが消えた直後に慌ててカメラを構えても間に合わなかった。この時期のギリシャでも北の方だと少し雲があるんだね。てゆーか雲を見るのって4日ぶりのことになる。北に進むにつれ地面の緑は多くなり、約3時間の飛行でフランクフルト空港(Flughafen Frankfurt am Main)に到着。

ターミナルの地下にある近郊鉄道のホームに下りて、券売機で切符を買おうとしたら20ユーロ紙幣は受け付けてくれなかった。近くに有人窓口もなくどうしたものかと思案したが、すぐ近くに売店があったので、飲物を買ってその釣銭で切符を購入。ミュンヘンやアテネでは切符を買ったら刻印機に通さないと有効にならないのだが、フランクフルトでは刻印機を使っていない。ダイヤの谷間だったのかホームで20分以上待つことになったが、空港からフランクフルト中央駅(Frankfurt Main Hauptbahnhof)までの所要時間は約10分~のはずが信号待ち停車のため20分近く要したようだ。近郊列車は通常、市内を貫通するため地下ホームに入るが、中央駅折り返しの列車は地上ホームの到着となる。ということは中央駅から空港に向かう時は、次の列車がどちらのホームから発車するか確認しないといけないということやね。

中央駅を出てすぐ近くにあるホテルにチェックイン。今回は予想以上に現金を使ったので、一休みした後で駅構内の銀行で両替をしに行ったら、空港で見た数字よりもさらにレートが悪かった(T_T) 売店で飲料を購入してから宿に戻り、24時間無料というロビーのインターネットを試したら、日本語表示が出来なかったorz それでもとにかくフランクフルトの天気予報と、日本の台風情報だけは確認しておいた。夕方前に機内食をしっかり食べたので、今日も夕食はパス。明日の観光の予習してから就寝。