2008/11/23(日)

乗り換え検索したらJRでは接続が良くなかったので、近鉄を利用することになった。それなら手持ちの「スルッとKANSAI」が使えるよね、と自動改札に投入したらハネられた。あ、そっか、青山町以西でしか使えなかったのだったっけ。でもPiTaPaだったら名古屋線でも使えるというからややこしい。急行に乗って桑名で下車。一旦改札を出て「養老線休日フリーきっぷ」を購入してから、養老線のりばの4番ホームへ。近鉄時代の12年前に一度乗った路線であるが、昨秋別会社の養老鉄道となったため、乗り直すことになったのである。近鉄ホームとの間を仕切って連絡改札が設けられていた。大垣ゆきに乗って約1時間で養老駅に到着。養老と言えば養老の滝(居酒屋じゃない方の^^;)、養老の滝と言えば瓢箪ということで、1番ホームの天井からヒョウタンが沢山ぶら下がっていた。

養老の滝

紅葉シーズンとあって、多くの観光客でごった返す駅を後にして、養老公園に移動。この辺りは高台になっていて、東側の濃尾平野が見渡せる。売店で売っていた大きな串団子で腹ごしらえをしてから、不老ヶ池、養老神社を経由して養老の滝に向かう。道中の詳細までは覚えていなかったが、駅から結構歩くというのは記憶にある通り。観光客の隙間を縫って滝を撮影してから、養老公園に戻る。確か紅葉情報は“見頃”だったはずだけど、まだ緑のままのカエデも結構あった。

養老天命反転地

続いて訪れたのは、10年以上前からずっと気になっていた「養老天命反転地」。DPZの記事で紹介されてからなおさら気になっていたが、ようやく訪れる機会が巡って来たのである。まずは「不死門」の近くの「昆虫山脈」に登ってから、「極限で似るものの家」に入る。中は迷路のようになっていて、所々家具の断片が散りばめられている。「使用法」に従って、“自分の家とのはっきりした類似を見つけるように”してみたが、そう簡単に出来るものではない。何度か出入りした後は、「精緻の棟」のある斜面を登って、「楕円形のフィールド」を見下ろす。緑に覆われた巨大なすり鉢の中を小道が走り、不思議な形のパビリオンが散在している。自ら訪れておきながらここは何処?と思うぐらい不思議な風景である。とりあえずすり鉢の縁を辿る細い通路に入ってみるが、向こうからやって来る人達とすれ違うのに苦労する。半周ぐらいで展望台に着いたが、そこから別の場所に出られる訳ではなく、帰りも同じ道ですれ違いに苦労しなければならないことを知る。「楕円形のフィールド」の中のパビリオンは「白昼の混乱地帯」「陥入膜の径」「想像のへそ」「もののあわれ変容器」等、いずれも不思議な名前が付いているが、「極限で似るものの家」といろいろと共通点がある。斜めの広大な地面に木々は垂直に生え、人工物と自然物が入り乱れ、平衡感覚は混乱しまくり(@_@) 一通りパビリオンを回った後、入口近くの「養老天命反転地記念館」を見学してから外に出る。

大垣城

駅に戻るとさらに多くの客で溢れかえっていた。昼間は一時間に一本の運転となる列車に乗って、大垣に出る。そういえば大垣には何度か来ているが、乗り継ぎしかしたことがなかったっけ、ということで駅から少し歩いて大垣城へ。天守閣は空襲で焼失したものを再建した鉄筋コンクリート製で、内部は近代的な造りとなっている。外観写真を撮ろうとしても木々に遮られてなかなか難しかったりする。天守閣としては小さな建物なので、短時間で見学を終えて駅に戻る。途中の和菓子店で金蝶饅頭を買って食べる。

養老線は大垣でスイッチバックになっているが、運転系統は完全に独立していて、大垣から北側は「揖斐線」という通称もあるようだ。終点の揖斐まで行ってすぐに引き返し、大垣からJRに乗り継ぐ。TOICA区間ではSuicaが使えるので、おサイフケータイをかざして改札を通る。新快速で名古屋に戻り、駅ビルの食堂街に行ってみたら、どの店も順番待ちとなっていた。連休の夕食時間帯でしかも駅前だから仕方ないよね、他の店を探しに行くのも面倒だしと、自然食のチェーン店で順番を待つ。店の外で30分くらい待たされるのは想定の範囲だったが、中に案内されて注文してから30分も待たされるとは思わなかった...

久美沙織「ここは魔法少年育成センター4 ......じゃない?(上)」読了