今朝の天気も晴れ。エイボン川周辺を散歩してから、昨日訪れた博物館の隣からクライストチャーチ植物園(Christchurch Botanic Gardens)に入る。広大なハグレー公園(Hagley Park)の一画を占める植物園は入場無料。ニュージーランド最高峰のマウントクック(Mount Cook)の近くまで行く一日列車ツアーに参加することも検討してみたけど、やっぱり“ガーデンシティー”に来たからには植物園を見ておかないとね。入口近くの花壇や、英国式のボーダーガーデンを眺めたり、巨木の根元に花が散在する芝生を横切ったりしながら、園内も流れているエイボン川の畔にでると、昨日街中で見た以上に“どこのイギリス?”というくらいの緑あふれる景色が広がっていた。橋を渡ってバラやデルフィニュームを中心とした花壇を見学してから、再び川を渡って水生植物園やバラ園へ。そうこうしているうちに温室等の施設が開く時間になったので、クリスマスカラーに染まった花卉温室、熱帯植物や砂漠植物の温室、シダ温室(fernery)、そして盆栽園を見て回る。反対側の出入り口から一旦外に出て、ゴルフ練習場ともなっている北ハグレー公園の広大な芝生を抜け、住宅街の中をさらに歩いてようやくモナ・ベイル(Mona Vale)に辿り着く。
こちらはビクトリア様式の邸宅で、バラ園やシダ園、花壇や芝生などを配した英国式庭園もあり、川沿いの細長い敷地の向かい側には、瀟洒な住宅が並んでいる。北門まで往復してから邸宅を利用したレストランで昼食。コンビーフのプレートとハウスワインの白をメインにして、食後はスコーンと紅茶を注文したら、プランジャーポットが出て来たのでびっくり。本来はコーヒー抽出用で、何故か日本の喫茶店では紅茶に使われることが多く、海外でもオランダの喫茶店で一度見掛けたことはあるけれど、よりにもよって英国文化圏の英国風の施設の中の店で使われているとは。よく見るとスコーンのジャムやクリームが載った容器も、中華料理のレンゲ(散蓮華)だったりするし。つまりは変わった食器を使うのが好きな店だったということなのだろうか(^^;
庭園内の残りの部分を散策してから、北ハグレー公園経由で植物園に戻り、独特の木肌をしたユーカリの巨木の間を通って博物館の横から外に出る。そこから真っ直ぐ大聖堂に向かい、併設の案内所で塔の見学を申し込む。コイン状のトークンを受け取って、塔の入口の機械に投入するシステムとなっているが、うまく作動しなかったので、係員に開けて貰うことになった。中に入って螺旋階段を上り、さらに急な階段を上って展望台に出る。ここから四方を見下ろすことが出来るのだが、英国風の建物が多い街でも、欧州に比べれば中心部に近代的なビルが多いため、眼下に街並が広がっているという訳ではない。塔を下りて大聖堂の中を見学。祭壇の近くには大きなクリスマスツリーがあって、根元には沢山のプレゼントが置いてあった。屋外にもツリーが飾られている広場に出て、向かい側にあるサザン・エンカウンター水族館&キーウィハウス(Southern Encounter Aquarium & Kiwi House)に入る。街の中心部にあって規模は小さいながらも、ずらりと並ぶ水槽には、ニュージーランドに生息する鮭や鰻、タツノオトシゴなどが泳いでいる。ここにも動かないトカゲ、トゥアタラがいるんだ。一通り見た後はキウイも見学。ここでも昼夜逆転させて暗くしている環境に静かに入って観察する訳だが、2羽のうち片方がちょこまか動き回っていたとのが、すぐに静止モードに入ってしまった。もう1羽は何処にいるのだろうと探したら、巣穴の中からちょこんと現れた。と思ったら引っ込んで、また顔を出してから引っ込んでと、クイーンズタウンとは違う動きを見ることが出来た。
この後行くとしたら、郊外にあるクライストチャーチ・ゴンドラ(Christchurch Gondola)かなと考えていたけれど、午前中は晴れていたのにいつの間にか雲が多くなって、空全体が埋め尽くされてしまっている。街中から見てもそちら方面の山が少し霞んでいるので、折角行っても晴天時ほどの展望が得られそうにないし、大聖堂広場からバス・エクスチェンジ(Bus Exchange)まで歩いてそこからバスで半時間というのもしんどそうなので断念。宿の近くのビクトリア公園(Victoria Park)を散策して、ビクトリア女王やキャプテン・クック(Captain Cook)の像や花時計、やはり園内を流れるエイボン川の流れを見てから、コンビニで軽食を調達して宿に戻る。時差の影響や星空観察で寝不足が続いているところに、今朝も早くから目が覚めてしまったので、今宵こそはと早めに就寝したが、隣の公園の野外コンサートで目が覚めた。そういえば今夜はクリスマスイブだったっけ。もしかして真夜中まで続くのかなと思っていたら午後10時に終了したので、そこから先は熟睡。