2009/03/08(日)

阿嘉港の海

雨は早朝に止んで、日中は曇り時々晴れの予報となったので、泊港に行って往復の乗船券を購入。高速艇「クイーンざまみ」に乗って1時間足らずで座間味島に到着。待合室でホエールウォッチの受付を行っていたので、係員に聞いてみたら飛び込み参加可能だったので迷わず申し込む。鯨が見られるのは一年のうちでもこの時期だけだからね。ザトウクジラ(座頭鯨)の解説を聞いてから指定された小型船に乗り込み、座間味港を後にする。天気はすっかり回復して、陽が射して海の色が鮮やかになり、小島の白砂が輝いて見える。阿嘉島からの乗客を乗せるために阿嘉港に立ち寄ったが、目も覚めるようなエメラルドグリーンで、どんよりと曇っていた前回とは印象が大きく異なる。

ホエールウォッチ

今日は北東の風が強いので、阿嘉大橋を潜って久場島を回り込んだ所が、今日のホエールウォッチのポイントである。噴気が上がった場所に船を近付けると、暫くしてから再び噴気が上がったかと思えば、尾びれを見せて潜水~というのを断続的に繰り返す。一度浮上すると呼吸と浅い潜水を数回繰り返した後、深く潜るというが行動パターンなのだそうだが、二度目以降の浮上がない“肩透かし”も結構多かったりする。この辺りには3頭くらいいるようで、背中や尾びれを数回見たけれど、短時間のことなので写真に撮るのはなかなか難しい。日によっては複数の鯨が交互に浮上を続けることもあるらしいが、大自然の生き物相手だからあまり出てこない日があっても仕方がないよね。と思っていたら一時間の滞在終了直前に、すぐ近くで何度も浮上と潜水を繰り返してくれた。頭側は水上に現れなかったものの、高く持ち上げた尾びれや真っ白な尾びれの裏側を撮影することが出来た。帰りも阿嘉島に立ち寄り、座間味島に戻ったところでツアーは終了。

高月山展望台より

帰りの高速艇まで3時間以上あったので、売店で軽食を買ってから自転車を借りて島内観光に出発。あれれ、港に戻った時には晴れていたのに、いつの間にか空は厚い曇に覆われている。走り出すと雨が降り始めたが、霧雨程度だったので西側から先に回る。神の浜、女瀬の崎、稲崎、高月山の展望台を順に巡ると、近くの島々や、珊瑚の海や、その上に切り立つ崖がそれぞれ異なる風景を作り出していたが、どんよりと曇っていては晴れている時の絶景には及ばないのだろう。座間味の集落に戻ってもまだ1時間近く残っていたので、北東にあるチシ展望台まで往復。古座間味のビーチは道を降りた先にあるので今回はパス。阿佐の集落が面している阿護の浦は古くから風待ちに利用されていたそうで、通り掛かった時も大きめの貨物船が停泊していた。午後はずっと小雨が降ったり止んだりで、座間味の集落に戻る途中で少し強くなったが、自転車を返却して港に向かう頃には止んでいた。島内観光には今ひとつの天気だったけれど、ホエールウォッチの時には天気が良かっただけでもかなり幸運だったのだろう。

高速艇で那覇に戻り、宿で少し休んでから「手料理の店 くまのみ」へ。今回初めてだった食材は、ハンダマ(水前寺菜)と島らっきょう。