2009/05/04(月)

聖パトリック大聖堂

朝から断続的に小雨が降って肌寒いが、今日も市内観光なので大雨にならなければ特に支障はないだろう。フォー・コーツ(Four Courts)を経由してダブリン城(Dublin Castle/Caisleán Bhaile Átha Cliath)まで歩き、内部見学ツアーの受付が始まるのを待ったが、予定時刻を過ぎても扉が開く気配がない。あれれ、平日は10時からだったのでは~って、今日はアイルランドの祝日なので午後2時からということが判明。イギリスの祝日は調べていたのだけれど、アイルランドを調べるのを忘れていたとは。ということで予定を変更して、アイルランド最大の聖パトリック大聖堂(St. Patrick's Cathedral)を先に見学。続いて教会会議堂の建物を利用したダブリニア&ヴァイキング・ワールド(Dublinia & the Viking World)へ。1階がバイキングに関する展示で、2階では中世のダブリンの街並みや暮らしが再現されている。3階からセント・マイケルズ・タワー(St. Michael's Tower)に繋がっていて、階段を上り詰めた展望室からは、ガラス越しに市街地を見下ろすことが出来る。3階の出口は隣の建物に続く渡り廊下となっていたので、そのままクライスト・チャーチ大聖堂(Christ Church Cathedral)を訪れる。昼は近くのテンプル・バーにあるパブでシェパード・パイとギネスを。食後はゆっくり紅茶を飲んでから店を出る。

ダブリン城

ダブリン城の内部見学はガイドツアーのみで参加人数が限られている上、日祝日の公開時間は2時間半しかないので早めに行っておく。案の定、午後2時に扉が開いた時には、30人以上の順番待ちの行列(エゲレス英語ではqueueといふ)が出来ていた。ツアーは大体10分おきの出発のようで、最初のツアーに申し込んで集合時間を表す色のシールを受け取ってから、待合室で呼び出しを待つ。1回あたり30人くらいで、ガイドの案内に従って階段を上がると、ホールには歴代大統領の紋章を描いた縦が並んでいる。中央の扉の上に掲げられているのはプレジデント・ブルーと呼ばれる深い青地に、国章のハープが描かれた額。因みにギネスのマークもハープであるが、国章と同じに出来ないので左右反転させているとのこと。城の中は一つの部屋以外は撮影可能で、イギリス植民地時代に王族が滞在した部屋や鏡や照明を凝らした客間、アイルランド提督の肖像画が並ぶ食堂などを順に見学。沢山の円卓が並ぶ大広間は、現在でも国家行事が開かれる場所なのだとか。ステート・アパートメント(State Apartments)を見学した後は、一旦外に出て地下の遺構へ。ポドル川(River Poddle)川を堀としていた当時の外壁があった辺りで、アーチ橋や物資搬入口への階段を確認することが出来る。丸い石組みは本来は4つあった塔の1つの土台で、貯蔵していた火薬の爆発事故により崩壊したのだとか。川は現在暗渠となっているが、城の元となったバイキングの砦があった頃には"Dubh Linn(黒い水たまり)"があり、それが英語の市名である"Dublin"の由来となったのだとか。因みにアイルランド語(ゲール語)の市名は"Baile Átha Cliath(バラー・クリーア)"で、「編み垣を張り巡らせた砦の町」を意味するようである。

ダブリン市庁舎

城内の庭園を見学してから、市庁舎(City Hall)の資料館へ。市の歴史に関する資料には、封蝋の原形や市長の矛や剣もあった。ドーム屋根がある上階の円形広間を見たところで、本日の観光は修了。近くの喫茶店の「自家製スコーン」という看板にも惹かれたが、昼にしっかり食べたところだったのでパスして、夕食用にコンビニでサンドイッチを買ってから宿に戻る。ガイドブックに載っていたパブで毎晩行われるというアイリッシュ・ダンスのショーにかなり興味はあったのだけれど、かなり行ってみたかったのだけれど、場所が少し遠くて始まる時間が遅めだったので、部屋でおとなしく帰国の支度をしてからさっさと寝床に入る。