2009/08/23(日)

今日はスケジュールに余裕があるので、朝食を取った後は部屋でゆっくりと過ごしてから宿を出る。オペラ座のバス停に行ったらロワシーバスが暫く来なくて、やっと来たと思ったら乗る時に運賃を払うシステムだから列はなかなか進まず、しかも途中で出発時間が来たのか、車内はがら空きなのに大勢の客を残したまま発車してしまった。幸い後方に次のバスが停まっていたが、その場で既に乗車が始まっていたので、待ち客は列を崩して大挙して移動~とてんやわんやになってしまったが、そのバスに全員が乗れたところで出発となった。空港までは順調で、最初に停車する第1ターミナルで下車。アイスランド航空のカウンターを探したらチェックイン開始直前だったので、列に並んで待つこと約30分で順番が回って来た。出発階から搭乗階に上がって、長大エスカレーター&ムービングウォークに乗って搭乗口を目指す。保安検査場は搭乗待合室の直前で、中にあった売店でミニサンドとジュースを調達。隣の搭乗口のアテネゆきが1時間近く遅れていたため、待合室内はかなり混雑していたが、利用便の方は定刻通りに搭乗案内があった。

イギリス上空

パリを飛び立った飛行機は、フランス上空から海を越えてイギリス上空へ。次第に雲が増えていき、途中からずっと窓から見えるのは一面の雲だけとなった。エコノミークラスの食事は有料だったが、今日の夕食はまだだいぶ先になりそうだったのでクロワッサンを購入。睡眠不足ぎみでも機内ではそれほど眠くならなかったので、ずっと起きたままで過ごす。シャルルドゴール空港を離陸してから約3時間で、ケフラヴィーク空港(Keflavíkurflugvöllur)に到着。アイスランドも厚い雲に覆われていて、着陸直前まで地上の景色を見ることは出来なかった。

アイスランド共和国(Lýðveldið Ísland)はEU加盟国ではないが、ノルウェーと同じくシェンゲン協定加盟国なので、フランスから来た場合は入国審査はなく税関のみである。アイスランドはグリニッジ標準時だが、夏時間は採用していないので、フランスとの時差は夏場は2時間となる。手持ちのクーポンをバスの乗車券と引き換えてから、日本円をアイスランド・クローナ( Íslensk króna)に両替。現在の相場で1クローナ=0.74円というのは、一時期に比べると半分以下となっている。日本人旅行者としては有難いのだけれど、それは世界的な金融危機の影響が非常に大きかった国の一つであることを物語っている。ターミナルの外に出ると風が肌寒かったので、慌てて薄手のセーターを着る。フライバス(Flybus)という名の空港バスに乗って、首都レイキャビク(Reykjavík)までは1時間弱。市街地に近付くまでずっと溶岩の原野が続き、所々に集落が見られた。大型バスでBSIバスターミナルに到着した後は、小型バスに分乗して各ホテルに向かう所までが料金に含まれているが、利用ホテルは大型バスのルート上にあったので、下車せずにそのまま宿の前で降ろして貰う。

魚のビュッフェ

ホテルの部屋に入って洗面所の蛇口をひねったら、何だか変な匂いが。あれれ、これはもしかしてもしかしなくても、日本人なら知っているあの匂いでは。プレートの境界にあって活火山の多いアイスランドでは、地下からくみ上げた温水を各家庭に供給していると聞いていたが、泉質が硫黄泉だったとは(^o^;) さすがに冷水の方は温泉ではなかったが、これが結構冷たかったりする。一休憩してから外出して、中心部までロイガヴェーグル(Laugavegur)を歩く。市内最大の目抜き通りといっても人口12万人の街ゆえ、近代的な2~3階の建物が続くショッピング街で、歩く人もそれ程多い訳ではない。空は相変わらずどんよりと曇っていて、気温は10度ちょい。緯度の割に気温が高く、冬は札幌よりも暖かいらしいが、夏は札幌よりもずっと涼しく、東京でいえば11月くらいに相当する。歩くこと約20分で目的地に着いたが、ガイドブックに載っていた第1候補の店は見当たらなかったので、ネットで見付けた第2候補の店に入って、名物のフィッシュ・ビュッフェを。デザートも含めて食べ放題だったけれど、血圧が気になる今日この頃なので量はほどほどにしておこう。といいつつハウスワインの白をグラスで注文したりして(^^;