2009/08/27(木)

朝4時前に起床し、4時半にチェックアウトして軽く朝食を取った後、4:50発の送迎車の初便でBSIバスターミナルに出て、flybusに乗り換える。普段の生活だと殆ど寝る間もないような出発時間だが、アイスランドに来てからも極力フランス時間で寝起きするようにしていたので、それ程睡眠不足にはならなかった。まだ暗いレイキャビクを後にして、次第に明るくなってゆく中を走ること1時間弱で、ケブラヴィーク空港に到着。この時間は欧州各地に向かう便の出発ラッシュだったので、バスを降りて荷物を受けとるやすぐにチェックインカウンターに向かったが、既に長蛇の列が出来ていたというか、つづら折れの行列の最後尾に向けて扇形に群衆が押し寄せていた。それでも特に混乱することもなくじわじわと進み続け、行列に入ってからも断続的に進み続け、1時間近く掛かってようやくカウンターに辿り着いた。搭乗手続きが終わったところで出発の40分前。すぐに保安検査を済ませ、土産店を一瞥しただけで通過し、30分前にゲートに着いた時には既に搭乗を開始していたので、そのまま機内に入って一安心。離陸直後に雲の切れ間から、アイスランド南岸とベストマン諸島(Vestmannaeyjar)を確認。上昇中の仮眠から目覚めた後も下界はずっと雲が続いていたので、機内販売のサンドイッチを食べ後はガイドブックを読んで過ごす。

シャルルドゴール空港に到着し、案内所でパリミュージアムパス(Paris Museum Pass)を購入してから、今度はエールフランスバス(Les Cars Air France)でパリ市内に向かう。パリ滞在を二度に分けない方が旅行の効率としては良かったのだけど、一日一往復の路線同士の乗継ぎということで余裕を取りたかったのである。ポルトマイヨ(Porte Maillot)を経て、1時間弱で終点の凱旋門(Arc de Triomphe)に到着。凱旋門がある広場の現在の正式名称はシャルルドゴール広場(Place Charles-de-Gaulle)で、12本の通りが放射状にのびていることに因んだエトワール(星)広場(Place de l'Étoil)という以前の名称が、現在でも通称となっているのだとか。バス停はホテルの方角とは正反対の位置にあったので、凱旋門を巡って6回も信号を渡ることになってしまった。ようやく目的の通りに入って、さらに5分歩いて宿に到着。部屋で少し休んでから午後の観光に出掛ける。

エッフェル塔より

セーヌ(Seine)河畔を歩いていると、アコーディオンでシャンソンを奏でるのが聞こえてきたが、よく聴いてみるとポーランド民謡の「森へゆきましょう」だったりする。空港到着時は少し雨が降っていたようだが、パリ市内は晴れて汗ばむくらいの陽気となっている。エッフェル塔(Tour Effel)に着いてみると、順番待ちの観光客でごった返していた。どこから並べばいいのかすぐに分からなかったが、保安検査の行列がそのまま切符売場への行列に続いていることが判明。40分以上並んで2段式斜行エレベーターに乗り、第2展望台(2階)からさらに上に向かおうとしたら、そちらにも長蛇の列が出来ていた。前回はこんなに待たされなかったように思うけれど、7年前なので記憶はあまり定かではない。30分近く待ってようやくエレベーターに乗って、やっとっこさ最上階(3階)に到着。高さ300メートルというパリ市内で一番高い場所からの眺めはやはり最高で、凱旋門は勿論のこと、前回訪れたモンパルナスタワー(Tour Montparnasse)やノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)等が確認出来る。

エッフェル塔

一通り景色を眺めてからエレベーターで2階に降り、斜行エレベーターに乗継いで1階で途中下車。カフェで休憩した後、帰りは階段を使って地上に降りる。ギュスターヴ・エッフェルの像と真下から見上げたエッフェル塔を撮影してから、セーヌ川を渡って対岸のシャイヨー宮(Palais de Chaillot)へ。ここのテラスはエッフェル塔の撮影名所の一つであるが、順光で良く晴れているので申し分ない写真が撮れた。凱旋門まで歩いて、シャンゼリゼ大通り(Avenue des Champs-Elysées)にあるカジュアルなレストランで夕食。お勧めコースのメインは野菜やチキンだったので、ボルドーのグラスワイン(Cháteau La Roche Mangot/AOCサンテミリオン)に合わせるならビーフかなと単品を注文したら、ステーキと山盛りのフライドポテトのみが出て来たのでちょっとびっくり。テラス席で凱旋門を見ながらデザートまで楽しんでから宿に戻る。