2010/01/10(日)

海中道路

今日の天気は下り坂で、昨日までの予報では夕方から曇りとなっていたが、今朝の予報では午後から曇りとなっていた。それでも雨が降るのは夕方以降のようなので、7時過ぎに宿を出てコンビニで軽食を調達してからバスターミナルへ。前回も利用した27番屋慶名線で東に向かい、2時間弱で終点の少し手前のJA与那城前で下車。ここからうるま市有償バス(伊計屋慶名線)が出ているのだけれど、2時間に1本の運転で次のバスまで30分近く。その時間を有効利用すべく待機していたタクシーに乗り、海中道路の途中にある「海の駅あやはし館」へ。あまり時間がないので館内をざっと見学してから、近くの歩道橋から与勝半島と反対側の島々へと延びる海中道路を眺める。海中道路は遠浅の海に堤防を作って通したもので、橋の部分も含めて全長は4.7km。先日勝連城跡からこの辺りを見下ろした時は、天気が良くて海がとても綺麗に見えたけれど、今日は空が薄雲に覆われているせいか海の色が少し冴えないような気がする。

浜比嘉大橋

あやはし館前からバスという名のワゴン車に乗って、海中道路の残り半分を渡って平安座(へんざ)島の集落を経由し、続いて浜比嘉大橋を渡って浜比嘉島に入り、南側の比嘉港湾前で下車。そこからさらに南西に歩いて、兼久ビーチを経由してシルミチューへ。琉球開闢伝説ゆかりの地で、石段を上り詰めた先に霊場となっている小さな鍾乳洞があったが、参拝者がいたので外から見学しただけで元来た道を戻る。比嘉港を過ぎてアマミチューの墓のある小島の近くを通って、浜比嘉大橋の袂まで島を半周する。展望台に上がって景色を眺めながら、早めの昼食にして荷物を軽くする。

バスの時間が気になるので、休憩もそこそこにして浜比嘉大橋を歩いて渡る。1997年に開通した全長1.4kmの橋で、途中で歩道が張り出して展望所のようになっていたので、立ち止まって何枚か撮影。さらに歩いて平安座島まで戻り、最寄りの平安ホテル前のバス停を探す。停留所はすぐに見付かったけれど、伊計島方面は与那城からの到着直後の時刻しか載っていない。バスはその後浜比嘉島まで往復して、20分後にもう一度同じバス停を通るはずだけど、別の場所にもう一つバス停がある訳じゃないよね~と思っているうちに与那城からバスが来る頃合いとなったので、そのまま少し待って乗車。という訳で再び浜比嘉大橋を渡って浜比嘉島に入り、先程の便では行かなかった兼久漁港前で折り返し、さらにもう一度浜比嘉大橋を渡って平安ホテル前を通過。たぶん同じバス停で待っていれば停まってくれたのだろうけど、特に平安座島で見たい場所がある訳でもなかったし、少々歩き疲れていたところだったからよしとしよう。

伊計大橋

平安座島の大部分は石油基地となっていて、左にタンク、右に海を見ながら北東に向かい、入江を回り込んで小さな橋を渡れば宮城島となる。桃原漁港前から高台にある集落を経由して、伊計大橋を渡って一番奥にある伊計島に入る。終点の伊計共同売店前での折り返し時間は5分しかなかったので、1本見送ることにして島内を散策。サトウキビ畑の中に真っ直ぐ続く道を歩き、北側に出てみたらリゾートホテルの敷地となっていたので、最北端までは行かずに引き返す。南側の漁港周辺の景色を撮影してから伊計大橋に入ると、金武(きん)湾から沖縄本島への展望が開ける。橋を渡って宮城島に足を踏み入れたところで、与勝諸島のうち海中道路経由で結ばれた4島全てに足跡を印したことになる。ここから伊計ビーチに戻った方がバス停には近かったのだけれど、まだ時間があったので宮城島内の池味まで歩く。漁港から高台にあるバス停に戻ったところで雨が降り出し、大木の下でもかなり降り込むようになったので傘を開いたが、バスが来る頃には止んでいた。

帰りのバスも浜比嘉島経由なので、一日で浜比嘉大橋を3往復することになる。そして本日4回目となる平安座島を後にして、海中道路を渡ってJA与那城前で下車。ここで路線バスを待ってもよかったのだけど、まだ時間があったので、すぐ近くの屋慶名バスターミナルまで歩いて始発から乗車。帰りは80番与那城線だったので、行きとは違うルートで那覇に戻る。夜は沖縄そばで軽く済ませる。