2010/04/28(水)

パーソナルルーム

朝6時前に家を出た時は肌寒くて雨が降っていたけれど、傘をスーツケースから出したくなかったので、小走りでバス停に向かう。最混雑日ではないにせよ連休がらみなので、朝一番のバスで成田入り。いつもと違うカウンターで搭乗手続きしてから、両替と買い物を済ませて出国。そしていつもと違うラウンジで、搭乗開始を待つ。いつもと違うと言っても、新設の「パーソナルルーム」と「月替わり丼」を除けば、多少空いているくらいの差なのだけどね。先々週アイスランドの火山活動が活発化して欧州の空路は大混乱となったため、今回は旅行を中止しなければならないのかと毎日ニュースを見ながら心配していたけれど、幸い先週から正常化してその後も落ち着いているようで、無事出発ということになったのである。

ファーストクラス

今回はダメもとで往路のアップグレード空席待ちを掛けてみたら、出発2日前になってOKが出たので、B777-300の最前方にあるファーストクラスに搭乗。今月から機内食は新サービスとなったが、従来機材ではタッチパネルによる注文は出来ないし、和洋を取り混ぜないのであれば従来とあまり変わらない内容だったりする。シャンパンは例によってKrugで、ワインはChâteau Pontet-Canet(AOCポイヤック)2004とTestamatta 2005(スーパートスカーナ)を少々。シートをベッドにして一眠りした後は、ガイドブックとにらめっこして観光の計画を練る。なにせ火山灰騒動のおかげで、今回はいつも以上に予習をしていなかったのだから、映画を観ている場合なんかじゃない。2回目の食事を挟んでようやく前半の予定を決めて、後半の概要を把握した頃に着陸態勢に入る。

成田空港混雑で離陸が遅れたため、約1時間遅れてフランクフルト・マイン空港(Flughafen Frankfurt am Main)に到着。元の乗り継ぎ時間が2時間だったので、入国して地下通路経由でシェンゲン・エリアに移動した後は、ラウンジに入ってもジュース1杯飲むだけの時間しか残っていなかった。ルフトハンザの近距離線は事前座席指定が出来なくなったとのことで、成田で指定することになったのだけど、搭乗口でバーコードをかざすと座席変更を知らせるシートが出て来た。どうやらビジネスクラスの区画を広げたので、少し後ろに移動することになったようである。機内サービスの有料化が進む昨今でも、ルフトハンザは近距離エコノミーでもサンドイッチやアルコールが無料で提供されているのだけれど、さすがに1時間程度の飛行時間だとスナック菓子の小袋だけだった。窓の外は雲一つない快晴が続いていても、霞が掛かっていて視界はあまり良くない。これも火山灰の影響だったりするのだろうか。

チューリッヒ空港(Flughafen Zürich)には定刻通りの到着。スイスはEU非加盟国だけれど、最近シェンゲン協定に加盟したのでドイツからだと入国手続きは不要。前回スイスに来たときはフランス語圏のローザンヌ(Lausanne)滞在だったので、今回はドイツ語圏にしたのである。手荷物を受け取ってターミナルを出て、地下の鉄道駅で乗車券を購入。発車案内を見ると次のチューリッヒ市内ゆきは30分以上先となっていたが、それは長距離列車のみが掲示されていただけであって、全列車の案内を見ると近郊列車がわりとすぐの発車となっていた。2階建て車両は混雑していたので入口近くに立つことにしたが、各停でもチューリッヒ中央駅(Zürich Huptbahnhof)までは約10分である。かなり大きな駅で、近郊列車は長距離列車ホームから離れて奥まったところに到着。この他にも地下ホームがあるようなので、ここから乗るときは発車ホームを十分確認する必要があるということだな。

荷物を引きながら構内を歩き、駅を出てリマト川(Limmat)を渡り宿に向かう。夏時間なので、午後8時を過ぎていてもまだ明るい。部屋に入って最低限の荷ほどきだけしてから、明日に備えてさっさと就寝。