2011/01/09(日)

天気予報は今日も明日もずっと曇りだけど、明日の方が風が強く波も高くなりそうだったので、今日のうちに船に乗ることにする。名護市街からバスに乗って、本部市街の入口で下車し、まずは本部町立博物館(入館無料)を見学。町内の塩川や円錐カルストは初耳だったけど、機会があれば行ってみようかな。博物館近くの岸壁から、伊江島の全景が見えているが、どんよりとした空の下で海の色は冴えない。渡久地港まで歩き、乗船場で往復券を買って出航時刻を待つ。高速船「ニューウィングみんな」に乗り込み、15分の短い船旅で水納港に到着。

高速船

水納島はその形状から“クロワッサン・アイランド”という愛称がある。夏は海洋レジャーで賑わうので、ハイシーズンに船は1日10往復となるが、真冬は1日2往復と極端な差が付く。水納港はクロワッサンの中央部外側に位置し、ビーチから延びる突堤の先が桟橋になっているので、船を降りたらビーチはすぐ目の前である。晴れていたらどれだけ素晴らしい景色なのだろう~というのは冬の沖縄で何度も抱く感想であるが、そういう季節にばかり来ているのだから仕方がない。小雨の降る中、集落を通ってクロワッサンの内海を眺めてから、カモメ岩の見える海岸経由で、南の先端まで足を伸ばす。

水納ビーチ

島の東部にある古井戸を巡るうちに、急に天気が回復して青空が見えるようになる。雲間から日差しさえこぼれているけど、主に晴れているのは北西側だけなので、この条件で景色が良いのは港のあるビーチ! ということで急いで港に戻ると、海は青さを増してさっきは霞んでいた伊江島もはっきりと見えている。南側の空には雲が多いため、遠景と近景の両方が同時に明るくなることはないが、どんよりとした空しか見られないと思っていたので、期待以上に良い景色となっただけでも有難い。続いて内海にももう一度行ってみたが、こちらは雲が多くて逆光となるので、景色としてはそこそこだった。その後は、西の先端まで行こうとしたが、道は途中で草深くなったし、この天気ではそれ程絶景という訳でもなさそうだったので、港に戻って待合所で昼食休憩。

ヒカンザクラ

帰りの船まで時間があるので、東側の灯台ぐらいは行っておこうかなと思っていたら、再び雨が降り始めて風も急に強まる。あれれ、こんなに降る予報じゃなかったはずだけど、てゆーか帰りの船は大丈夫かな、と心配になるけれど風雨はずっと強いまま。出発時刻の20分前に待合室を出て桟橋に向かったが、傘が殆ど役に立たない状況。しかも乗り場まで100メートル以上を歩くことになったので、乗船した時にはすっかり濡れてしまっていた。それでも船は予定通りの運航で、揺れも少し大きくなった程度。渡久地港で下船して待合室で時間調整してから、停留所まで歩く頃には風雨もだいぶおさまっていた。名護ゆきのバスは偶然にも一日一本の瀬底経由で、瀬底大橋を渡って期せずして瀬底島に上陸。天気が悪くなければこれ幸いと途中下車するところだけど、小降りとはいえ雨はまだ続いていたので、そのまま名護まで乗り通す。さすがにヒカンザクラにはまだ早いかなと思いつつ、念のため名護城(なんぐすく)近くの桜並木に行ってみると、一部の木にほんの僅かだけ咲き始めていた。宿に戻って部屋で服と靴を乾かしてから、夕食は宿近くの「A&W」でモッツァバーガーとルートビア。