2011/05/03(火)

マルセイユ旧港

予約した列車は午後だったので、チェックアウト後はホテルに荷物を預けて、マルセイユ市内を散策。旧港に出るとベルジュ埠頭に鮮魚を売る店が並んでいた。細長い旧港の南側をひたすら歩き、坂を登ってファロ公園(Parc du Pharo)に入り、ファロ宮殿(Palais du Pharo)の近くの展望台へ。旧港の入口にある高台からは、マルセイユ市街地やノートルダム聖堂、地中海やフリウル諸島の一部が見渡せるが、この時間だと市街地方面は逆光となる。坂の途中にはサン・ニコラ要塞(Fort Saint-Nicolas)があったが、入口の階段を登った先に入れるのかどうか不明だったので、ベルジュ埠頭に戻って旧港の反対側を歩く。そのままサン・ニコラ要塞の対岸にあるサン・ジャン要塞(Fort Saint-Jean)まで歩くほどの元気はなかったので、適当なところで切り上げる。

ドーブドブフ

昼は3日前の夜と同じ店に入る。本日のお勧めにプロヴァンス料理のドーブ・ド・ブフ(牛肉の赤ワイン煮/Daube de Bœuf)があったので、迷わず注文。ワインは前回と同じくグルナッシュのロゼ。あまり時間がなかったので、食後はすぐに宿で荷物を受け取り、地下鉄でサン・シャルル駅に移動。発車番線が表示されるまで構内で待ってから、TEOZの指定車両に乗り込む。

指定座席は1等車の端で、進行方向の一人掛け。最初の停車駅アルルの辺りでは雨が降っていたけれど、その後は大体晴れとなる。ニーム(Nîmes)、モンペリエ(Montpellier)、ベジエ(Béziers)などに停車し、ナルボンヌ(Narbonne)からは内陸に向かって走る。カルカッソンヌ(Carcassonne)では丘の上の城塞(世界遺産)を探してみたけれど、見付けられなかった。車窓風景には山並みが見られるようになるが、さすがにピレネー山脈(Pyrénées)までは見えないようである。線路からつかず離れずで流れているのは、世界遺産のミディ運河(Canal du Midi)なのかな。大都市のトゥールーズ(Touluse)を出て、アジャン(Agen)やマルマンド(Marmande)を過ぎると次第にブドウ畑が目立つようになる。そしてマルセイユを出てから6時間と少しで、ようやく終点のボルドー・サン・ジャン駅(Gare de Bordeaux Saint-Jean)に到着。マルセイユ-ボルドーの距離は、パリ-マルセイユとあまり変わらないのだけど、全て在来線区間になるので倍の時間を要するのである。

駅前からトラムに乗って、旧市街中心部に出る。ブルス広場(Place de la Bourse)で下車し、スーツケースをガラガラいわせながら石畳の道を歩いて、宿にチェックインしたのは午後9時前だったが、夏時間なのでまだ明るさが残っていた。遂に憧れのボルドーに来たという感慨に浸りつつも、長時間乗車で疲れていたのでシャワーを浴びて、携行食を囓ってから就寝。