2011/11/04(金)

龍頭山公園

滞在中はずっと天気が良くないという予報だったが、今日の午前中はまだ天気がもちそうだったので、早めに宿を出て観光開始。宿の近くの急坂と階段を上って、龍頭山公園(ヨンドゥサンコンウォン/용두산공원)で時間調整をしてから、営業開始直後の釜山タワー(プサンタウォ/부산타워)へ。エレベーターで展望室に上がると、まだ今の時間は良く晴れているので、市街地や港は勿論、周囲の山々まで見渡すことが出来たが、影島(ヨンド/영도)方面は逆光となっていた。一通り景色を眺めながら撮影した後は、地上に降りて足早に地下鉄の中央(チュンアン/중앙)駅に向かう。

券売機で一日券を購入して、ホームに降りる。各所の駅名表示には日本語、中国語も併記され、主な駅では韓英日中の各言語でアナウンスがあるなど、ソウル地下鉄よりもマルチリンガル対応が進んでいるようである。日本でも西の方ほど韓中表記が多くなるのと同じなのかな。1号線に乗って約30分で温泉場(オンチョンジャン/온천장)駅に到着。その名の通り駅前に温泉街があるが、今日の目的はその向こうにある金剛公園(クムガンコンウォン/금강원)。駅から20分くらい歩いて公園に入り、園内をさらに歩いて韓国語では“ケブルカ(케블카)”と呼ばれるロープウェイ乗り場にたどり着くと、ちょうど出発するところだったので往復切符を購入して乗車。

金井山城南門

山上には金井山城(クムジョンサンソン/금정산성)があり、四方に城門が残っている。そのうちロープウェイ山上駅から最も近い南門(ナムムン/남문)を目指す。赤や黄に色付いた落葉樹が混じる林の中を通り、標識に従って歩くこと約40分で到着。山中にひっそりと建つ門を見学してから、帰りはちょっと違う道ということで南門マウル(남문마을)を経由。元の道に戻ったつもりで、そろそろ先程通過した分岐点に戻る頃だと思っていたら、全く見覚えのない分岐点に出る。立ち並ぶ標識を見ても“ケブルカ(ロープウェイ)”の表示はない。気が付くと回りは山歩きの格好をした人ばかり。もしかしなくても道を間違えてしまったんだね。太陽は雲に隠れて方角は分からないし、この辺りはガイドブックの地図の範囲外なので、下手に近道を探すよりはと、一旦南門に引き返してから元来た道を辿る。結局遠回りになってしまったけれど、無事に山上駅に戻れたし、違う景色が楽しめたので良かったという事にしよう。

ミルミョン

山の上では雲が増えていたので、そろそろ雨が降り始めるのかと思っていたけれど、麓に下りるとまだ晴れ間が残っている。次の目的地は歩いた方が手っ取り早いということで、大学地区までてくてく歩き、ガイドブック掲載のミルミョン(밀면)専門店で昼食。ミルミョンとは釜山名物の冷麺で、長い麺をハサミで切って食べるのが特徴となっている。4分割くらいにすると、麺と汁の絡み方がちょうど良くなるのだとか。ガイドブックの解説通り、ベースのスープは確かにあっさり系なのだけど、唐辛子系のペーストと混ぜると辛味が優勢となる。

梵魚寺

大学(テハク/대학)駅から地下鉄1号線に乗り、梵魚寺(ポモサ/범어사)駅に移動。駅名となった寺までは、駅前からバスに乗ることになるが、バス停が分かり辛い場所にある。地下鉄の上を走る幹線道路にも別路線のバス停はあるが、梵魚寺入口ゆきのバスは奥まった場所にある営業所から発車するので、路地を少し歩かねばならない。終点で下車して階段や長い坂道を上ると、入口の曹渓門(チョゲムン/조게문)に着く。その次にある天王門(チョヌワムン/천왕문)は火災で焼けて修復中だとかで、迂回路を通って本堂方面へ。境内や周囲の山が紅葉の見頃を迎えているのだけれど、建物の彩度が比較的高いので、日本の寺とは違った風情。相変わらず青空が見えるくらいで、雨が降りそうな気配はない。これだけ晴れるのが事前に分かっていれば、山歩き用の靴を持参して、金井山城南門から東門経由で梵魚寺までハイキングしていたのだけどね。

バスで駅に戻って地下鉄1号線に乗り、宿の近くの南浦(ナムポ/남포)に戻る。歩き疲れていたので、伝統茶の店に入ってなつめ茶(テチュチャ/대추차)で一服。夕食にはまだ早かったので、宿の部屋でネットしながら休憩してから出直す。専門店に入って参鶏湯(サムゲタン/삼계탕)を注文すると、キムチ(김치)やナムル(나물)の他に小さな徳利に入った酒も出て来た。結局今日は傘を使わずに済んだが、天気が下り坂なのは間違いないので、明日は確実に降りそうである。