2012/08/19(日)

ドブロブニク空港

今日のフランクフルトの最高気温は38℃という信じ難い値だけど、昼前の飛行機で移動するのでドイツの猛暑を経験せずに済む。地上ホームから発車する列車を選んで空港入りし、各種手続きを済ませてからラウンジで休憩。一旦シェンゲン圏の外に出るため成田ゆきと同じターミナルとなり、なんだかこれから帰国するような気分になる。ユーロからクーナに両替をしてから搭乗口に向かい、クロアチア航空(Croatia Airlines)のエアバス機に乗り込む。特典航空券でビジネスクラスを予約したけど、欧州域内線なのでエコノミーと同じ座席の最前方。上空で飲物を聞かれた時に"Molim vas, bijelo vino!"と言ってら白ワインが出てきたので、クロアチア語は無事通じたようである。ミュンヘン上空からオーストリア・アルプスを越え、石灰岩の目立つスロベニアを経て、ディナルアルプス(Dinarsko gorje)に沿って島が点在するアドリア海に出る。高度を下げて“アドリア海の真珠”と呼ばれるドブロブニク(Dubrovnik)の旧市街を間近から眺めてから、ドブロブニク空港(Zarčna Luka Dubrovnik)に着陸。沖止めとなってバスに乗ってターミナルに移動したが、そもそも搭乗橋がなかったりする。

ドブロブニク遠景

クロアチア共和国(Republika Hrvatska)はEU加盟前で、シェンゲン圏外なので、入国審査と税関を経て到着ロビーに向かう。外に出て停車中のバスに乗り、岩肌の露出した山道を走ると、ほどなくアドリア海(Jadransko more)が眼下に見えるようになる。ドブロブニク旧市街が次第に近付き、ほぼ真上に来たところで急坂を降りて城壁(Gradske zidine)を回ってピレ門(Gradska vrata Pile)の前に停車。多くの客がここで下車したが、終点のバスターミナル(autobusni kolodvor)まで乗り通す。ここから宿まで路線バスの始発系統で行けるので、売店で水と一緒に乗車券を買ってから、ガイドブック情報に従って表の道路に面した停留所で待つ。暫くして該当の番号を表示したバスがターミナルの中に入って行ったが、折り返しのバスはいつまで待っても姿を現さない。もしかしてもしかしなくても、ここで折り返す系統は乗り場が違うということなのかいな。海外の路線バスは地元住民以外は使いにくいことを実感。停留所には市内全系統の両端停留所発車時刻の一覧表が貼ってあるだけだから、どの系統が停まるのかさえ分からないし~と思っていたら、バス停の屋根の道路側に停車系統の番号が表示されていることを後から知る。

アドリア海の夕日

1時間に1本しかない系統で、30℃を越す暑さの中、さすがに次のバスを待つ元気はなかったので、ターミナルに停まっていたタクシーに乗る。グルージュ港(luka Gruž)の入り江を回り込み、半島となっているラパッド地区(Lapad)の先端にあるホテルにようやく辿り着く。後から思えば、ピレ門で下車しておけば、そこからの始発系統なら10分おきだから便利だったかも。チェックインして部屋に入ると、エアコンが効いていたので有難い。とりあえず洗濯をしてから、涼しい部屋でネットをしながら休憩。この辺りはリゾートホテルが建ち並ぶ地区で、旧市街まで3km以上離れている。夕食のためにバスで往復するのも面倒だったので、ホテルのレストランで夕食。昼の機内食が軽めだったので早めに店に行ったら、西日の照り付けるテラス席はまだ暑かった。とにかく空腹だったのでトマトスープとケバブ風の焼き肉を注文。ワインはイストリア産のメルロー。食事を済ませて店を出後になってたようやく、日が沈んで涼しくなる。