2012/08/24(金)

アートパビリオン

今日はザグレブ市内観光の続き、ということで気温が上がる前に中央駅前を経由してザグレブ植物園(Botanički vrt)まで歩く。小さいながらも林や築山、芝生、温室などがあり、花もそこそこ咲いていた。一通り園内を散策して駅前に戻った後は、初代国王の銅像があるトミスラフ広場(trg kralja Tomislava)から遊歩道に入り、アートパビリオン(Umjetnički paviljon u Zagrebu)の近くを通って、ストロスマエル広場(Strossmayerov trg)、ズリンスキー広場(trg Šubića Zrinjskog)と3つ連続する広場を縦断。イェラチッチ広場から坂を登り、開いたばかりの聖母被昇天大聖堂に入る。

聖マルコ教会

一昨日の夕方とは打って変わって多くの出店で賑わう青果市場を通り、石の門を潜ってゴルニー・グラード側に入る、聖マルコ教会は関係者以外は中に入れないようだったので、近くにあるナイーヴアート美術館(Hrvatski muzej naivne umjetnosti)へ。“素朴画”とも訳されるナイーヴアートは、遠近法などの絵画技法を用いずに描かれたものである。日本で開催された原田泰治との交流展に、20数年前と6年前に行ったことがあるが、その時見たイヴァン・ラツコヴィッチ・クロアタ(Ivan Lacković Croata)やイヴァン・ラブジン(Ivan Rabuzin)の絵も展示されていた。再び石の門を経てカプトル側に戻り、時間調整の散策をしてから昼食。テラス席に座って牛肉のソテーと赤ワインを注文。

ミマラ博物館

イェラチッチ広場に降りるまでは暑さの中を頑張って歩いたが、そこから先は路面電車に乗って移動。市内中心部は無料区間となっていて、気軽に乗れるのが有難い。チトー広場(trg maršala Tita)で下車して、ミマラ博物館(muzej Mimara)に入る。広々とした館内は空調が効いていて、平日だったせいか訪れる人も少なく、ゆっくりと展示品を見て回る。下の階には世界各地の工芸品や彫刻が並び、上の階にはラファエロ、ルーベンス、ルノワールなど欧州各国の絵画が展示されている。見学後は路面電車を乗り継いで一旦宿に戻って休憩。午後から郊外の街にバスで行く案もあったのだけど、今日も予想最高気温は38℃。今から遠出をする気には、とてもなれなかった。

夕暮れのザグレブ

夕方になってもまだ暑さが残っていたので、路面電車に乗ってゴルニー・グラードの麓にあるレストランに向かう。テラス席は殆どなく、空調の効いた店内に案内されたので助かる。注文したのはザグレブ風カツレツと赤ワイン。クロアチアはワインの産地でもあるのだけれど、EU加盟前なので空港で買っても機内に持ち込むことは出来ず、さりとてスーツケースに入れて預ける用意もしていないので、現地で飲んでおくしかない。昼も夜もしっかり食べて、さすがに別腹の余力は残っていなかったので、食後はコーヒーだけにしておく。店を出る頃には日が暮れ始め、ようやく気温も下がり始めていたので、暮れなずむ街並を歩いて宿に戻る。