2012/11/24(土)

昨夜は遅く帰ったので、朝起きてから最上階の大浴場に行ってみたら、洗い場と浴槽が吹きさらしだった。これからの季節はちと辛いのでは。朝食を済ませて瓦町駅から琴電に乗車。自動改札はIRuCa専用だったので、乗車券は有人窓口を通ることになる。よく見ると磁気券じゃないんだね。終点の高松築港から駅前広場を歩いて、JRの高松駅に移動。予讃線特急「いしづち」に乗って西に向かう。坂出に停まった後は、宇多津で高松からの「しおかぜ」を併結。多度津で新幹線っぽい車両が停泊していたが、一瞬考えた後でフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の試験車ということに気付く。一旦海辺を走った後、津島ノ宮から内陸に入り、1時間弱の乗車で観音寺に到着。

銭形砂絵

目的地まで少し離れていて、1日4本しかないバスは時間が合わなかったので、駅前からタクシーで移動。途中で渡った財田川の三架橋も観光名所となっているが、現在修復工事中。琴弾公園に入り、丘の上で車を降りて、展望台から「銭形砂絵」を見下ろす。寛永通宝を象った巨大な砂絵で、この場所から円形に見えるよう、縦長の楕円になっているとのこと。最近の町おこしで作ったのだと思い込んでいたが、解説板によると由来は江戸時代まで遡るのだとか。少し離れた場所にある石舞台からも砂絵を眺めた後、琴弾八幡宮の境内から長い階段を降りる。途中の古い鳥居は源義経が寄進したとのことだが、言われなければ気付かなかったかも。丘の麓を回り込んで「世界のコイン館」と隣の「観音寺市郷土資料館」を見学した後は、香川に来たからにはやっぱり讃岐うどんだよね~ということで、早めの昼食は住宅街にある「柳川うどん店」で。どれを注文したらいいか迷った時は、かけうどんで麺を堪能するべし。

丸亀城

駅に戻って、特急で丸亀に移動。午前中は時折陽が射していたが、午後からまたどんよりと曇っている。駅前から商店街を抜けて丸亀城へ。市民広場の向こうは急峻な丘になっていて、その頂上に天守閣がある。ということで堀を渡って大手門をくぐると、急坂を登り続けることになる。苦労して登った分、二の丸からの眺めは良く、讃岐平野を一望し、讃岐富士や瀬戸大橋も見ることが出来る。子供の“あっ、新幹線!”という声にJRの高架の方を見ると、フリーゲージトレインが通過中だった。本丸まで登って天守閣に入る。三層構造でこぢんまりとしているが、これだけ高い場所なので建物で高さを稼ぐ必要がなかったのだろう。丸亀城は現存十二天守の一つで、そのうち訪れていないのは福井の丸岡城だけとなった。

観音寺には観音時の、丸亀には丸亀のうどんがある、ということで(?)駅に戻る途中の商店街にある「本格手打ちうどん つづみ」で本日2回目のうどん。注文したのはさっきの素うどんの真逆を行く「てんこ盛りぶっかけ」で、肉、油揚げ、若布、薯蕷芋など、その名の通り麺を覆い尽くすくらいの具が載っている。

中津万象園

今度は普通列車に乗って一つ戻り、讃岐塩屋駅から少し歩いて海辺にある「中津万象園」へ。“森羅万象”に由来する名の池泉回遊式大名庭園で、琵琶湖を象った池には、近江八景に因んだ名前の島が八つある。大笠松、邀月橋などの見所の他、園内にはひいな館、陶器館、絵画館からなる「丸亀美術館」もある。江戸時代からの雛人形の展示はともかく、古代~中世のオリエント陶器や、バルビゾン派の絵画にここで出会えるとは思わなかった。入口近くの喫茶室で菓子付き抹茶で休憩してから駅に戻る。さっきから何度もフリーゲージトレインを見掛けているが、不意打ちに近いのでなかなか写真が撮れない。思わず隣の多度津まで追い掛けようかと思ったけれど、寒くて疲れていたので、おとなしく高松ゆきの快速「サンポート」に乗る。

高松駅から瓦町に向かう途中にある「紅茶専門とパスタの店 TABITO」でシフォンケーキを食べてから、歩いて宿まで戻る。栗林公園がライトアップしているとの情報があったけど、まだ体調が完全に戻っていない状況なのでやめておく。念のため昨夜購入した咳止めを飲んでから、早めに就寝。