2013/03/18(月)

平日のせいか、今日は早くても朝食会場に係の人がいたので、フォー(米麺/phở)を注文。思ったよりも辛かったけど、ようやく本場で食べることが出来た(^_^)

人民委員会

ホーチミンは道の横断が大変と聞いていたので、市内観光もツアーにするべきだったかと思ったが、昨日のうちにある程度慣れたので、予定通り徒歩で観光に出掛ける。ドンコイ通り(Đường Đồng Khởi)を歩いて、人民委員会など昨夜見た建物群の昼間の姿を眺めてから、中央郵便局(Bưu Điện Thành Phố)とサイゴン大教会(Nhà Thờ Đức Bà Sài Gòn)を訪れる。ここでも聖母像の光背がネオンだったので、またまた驚く。教会は巨大なロータリーの中州のような場所に位置するので、前後の横断がちょいと大変。レユアン通り(Đường Lê Duẩn)を挟む公園の中を歩いて、突き当たりに位置する統一会堂(Dinh Thống Nhất)へ。旧南ベトナムの大統領府だった場所で、各階には豪華な調度品のある応接室や、会議室、ミニシアターなどがある一方、地下にはベトナム戦争当時の通信室や作戦室なども残されている。

サイゴン動植物園

統一会堂を出た後、すぐ目の前の道を走るバイクの流れに途切れ目がなくて、タイミングを計り損ねていたが、構わずに踏み込むようにと見かねた係員から教わる。そのままレユアン通りをずっと歩き続けるが、次の目的地まで少し遠かったので、途中で寄り道して、ガイドブックに載っていた店に入って休憩。バイン・フラン(bánh flan)というベトナム風プリンが名物となっていたが、何故かメニューでは飲物の欄に載っていたりする。一緒に注文したミルクコーヒーは、ベトナム式に練乳入りだったので結構甘かった。レユアン通りに戻って、反対側の突き当たりのサイゴン動植物園(Thảo Cầm Viên Sài Gòn)に入る。幾つかの花壇や、蘭温室、盆栽園などがある他は、“林の中の動物園”といった雰囲気。気温は30℃を越えているはずだけど、木陰が多いのでそれほど暑さは感じない。そういえば熱帯では温室がどういう働きをするのかと思っていたら、どうやら日陰を提供することが主な目的のようである。天井から着生蘭の吊り鉢も下げることも出来るし。園内を一通り回った後は、入口近くの歴史博物館(Bảo Tàng Lịch Sử)を見学しようと行ってみたら、閉まっていた。開館時間を見たら昼休みになっていたので、動植物園より先に博物館に入るべきだったと思ったが、実はそれ以前に月曜は休館日だということを後から知る。

ベンタイン市場

昼食は宿の近くの店でバイン・ミー(bánh mì)を食べる。短めの柔らかいバゲットに挟んだサンドイッチで、いろんな地名が付いたメニューがあったけど、きっと一番上に載っているのがオーソドックスかなということで、ポーク主体の「サイゴン」を注文。午後は少し足を伸ばして、ベンタイン市場(Chợ Bến Thành)まで歩く。建物の中は店がぎっしりと並んでいて、観光客で賑わっていたが、特に買いたい物がある訳でもないので、雰囲気だけ体験するため入口周辺を見るだけにする。これで徒歩圏内の見所は大体回ったことになるので、宿に引き上げて部屋で涼みながら休憩。暑季のバンコクに比べれば、温度や湿度が低いとはいえ、ずっと歩き回るとそれなりに暑いからね。

水上人形劇

夕方、ロビーに降りて、申し込んでいたツアーに参加。今度はワゴン車に混乗となる。統一会堂の近くを通って、ゴールデンドラゴン水上人形劇場(Nhà hát múa rối nước Rồng Vàng)で下車。水上人形劇はベトナム北部の農村が発祥だが、現在はハノイとホーチミンに専用劇場がある。以前、機内誌の特集を読んだ時に興味を持ったので、今回ツアーを申し込んだのである。予定時刻になってもなかなか始まらないと思ったら、日本人団体の到着が遅れていたためだったようである。舞台中央に大きな水槽があり、その両脇に座る楽師が音楽と台詞を担当し、書き割りの奥の人形師が操る人形が、水面を動き回る。水が濁っているのは元々農村で演じていたからだろうけど、仕掛けを隠す役割もあるのだろう。短い演目をメドレーで繋いでゆく。台詞はベトナム語で、字幕や解説はなく、パンフレットには各国語の題名が書かれているだけだが、見ているだけで大体の内容は把握出来る。思ったよりも動きは激しく、こんな動きも出来るのかとか、竜が火を噴くことや芸が細かいことに驚く。登場人物や動物は多彩で、最後は人形師が水に浸かったまま表に出て来て挨拶をして終了。

再びワゴン車に乗って、夕食会場に移動。フエ宮廷料理の店で、生春巻や蓮の茎の炒め物などを食べる。ホテルまで車で移動したが、あっと言う間に着いてしまい、実はかなり近くにある店だったことをようやく知る。