2013/03/19(火)

出発日は夕方まで部屋が使えるので、今日は半日市内観光。昨日のうちに調べておいた停留所でバスを待つが、目的の系統はなかなか来ない。時刻表がないというのは海外ではよくあるパターンだけど、比較的本数が多いはずだからと待つうちに、何度か声を掛けられる。日本人がホーチミン市内を歩いていると、観光案内の勧誘らしき声がよく掛かるが、車道から流しで客を探しているのだろうか。ようやくやって来た1号系統のバスに乗って運賃を払うと、ガイドブックより少し値上がりしていて5,000ドンだった。といっても20円ちょいだから、まだまだ相当安く感じる。ベンダイン市場の近くのバスターミナルから乗客が増えたが、わりと短距離で利用する人も多いようである。車窓から見える建物がカラフルになり、終点のチョロン(Chợ Lớn)のバスターミナルで下車。まずは帰りの乗り場を確認しておこうとターミナル内を探すと、窓口らしき建物の近くで1号系統のバスに乗り込んでいる人々を見付ける。

チョロン地区

チョロンはホーチミンの中華街で、看板に漢字が書いてあったり、公園にも龍の像があったりするけれど、中華色はそれ程強くないようである。小さな問屋や露店が所狭しと並び、道に溢れるオートバイのエンジン音が鳴り響いていて、“アジアの活気”を絵に描いたような町である。まずはターミナル近くにある2階建ての大きなビンタイ市場(Chợ Bình Tây)をちょっとだけ覗いてから、地区内を散策。途中で、チャータム教会(Nhà Thờ Cha Tam)に立寄ると、そこだけ喧噪から離れた空間となっていて、始終バイクに気を付けていた緊張を暫し緩める。生地の問屋街を通って天后宮(Chùa Bà Thiên Hậu)を訪れた後は、チェー(ベトナム風あんみつ/chè)の店で休憩するつもりだったが、それと思しき場所に行っても見付からない。後から調べると、どうやら持参した地図では細い路地が省略されていたため、曲がり角を間違えていたらしい。他に予定はなかったので、ターミナルからバスに乗って市内中心部に戻る。

鶏肉のフォー

終点のメリン広場(Công Trường Mê Linh)で下車して、フォーの専門店で昼食。いろいろ種類があったけれど、鶏肉のフォーを選択。食後にベトナムコーヒーを頼むと、フィルターが載ったカップが出て来て、暫く待ってから飲むと結構苦い。あれ、ミルクコーヒーを頼んだのだけど、と思ったら底にコンデンスミルクが固まっていた(^^; メニューにはさっき食べ損ねたチェーが載っていたけど、今食べる気分ではなかったのでパス。宿が近かったので、とりあえず部屋で休憩してから午後どうするか考える。折角だからコーヒータイムにチェーを食べておきたいところだけど、ガイドブックに載っている店はいずれも遠いところばかり。ネット検索で調べると、徒歩圏内の喫茶店で出してるようなので、てくてく歩いて行ってみたが、ちょっと入り辛い雰囲気でテーブルに灰皿があった店だったのでやめておく。途中のコーヒーのチェーン店では扱ってなさそうだし、さすがにさっき行ったばかりのフォー専門店にチェーだけ食べに入るのもなんだったので、諦めて宿に帰って帰り支度を始める。

ベトナムコーヒー

刻限ぎりぎりにチェックアウトして荷物を預けてから、宿のすぐ近くの店で夕食。南ベトナム料理の店で、沢山のメニューは目移りするが、牛肉とほうれん草の炒め物、ベトナム風酢豚、鶏炒飯を注文。送迎車が来るまでまだだいぶ時間があったので、食後はホテル内のアトリウムラウンジで休憩。さすがにチェーはメニューになかったので、ベトナムコーヒーを注文。今度はコンデンスミルクが別だったので、味を見ながら量を調整。集合時間が近付いたところで、荷物を受け取って出迎えを待つとすぐに声が掛かる。帰りは他のホテルに寄ることなく、空港に直行。

ロビーに到着するとちょうどチェックイン開始のアナウンスが流れたので、カウンターで手続きを済ませて出国審査&保安検査。免税店で買物をして、残った紙幣を募金箱に入れる。いつも海外では硬貨を1枚ずつ記念に持ち帰るのだけど、ベトナムでは旅行者が手にする最少単位は1,000ドン紙幣(約4.5円)なので、今回は何も持ち帰れない。ユーロ導入前のイタリアより桁数が多いので、額面10万の紙幣が普通に流通している。ラウンジにシロップ入りーゼリーがあったので食べてみたが、これもチェーの一種になるのだろうか。帰りの機材の成田出発が40分程度遅れていたようだが、ホーチミン到着は20分程度の遅れとなり、出発時刻に変更はない模様。昨日までだと既に寝てる時刻を大幅に過ぎているので、ひたすら眠かったが、なんとか搭乗時刻まで起きたまま頑張る。機内に入るやさっさと寝る体勢に入ったが、こういう時に限って寝付きが良くなかったりする。寝ることを優先して何も頼まなかったけれど、寝酒に何か貰っておいた方が良かったのだろうか。それでもとにかく上空に出て暫くしてから、ようやく寝入るzzz...